第七百二十話 けれどこんな宇宙人は嫌だ
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第七百二十話 けれどこんな宇宙人は嫌だ
宇宙人といえば日本ではそれこそ特撮で一杯出て来ます。とりわけ何十メートルもある光の巨人のお話ではもう飽きる位出ています。
その宇宙人の人達ですが。台湾が観て言うのでした。
「何でこのシリーズの宇宙人て極悪人ばかりなんですか?」
「悪人だらけですか」
「そうですよ、特にこの人達」
インコみたいな顔をした縞々模様で分身している宇宙人と赤い目に黒い顔をしていて白い身体の人達です。何か見ただけで物凄い悪の波動を感じます。
「極悪非道じゃないですか。卑劣ですし」
「まあその人達は一番酷い方ですが」
「他にも卑劣な宇宙人が異常に多いですよね」
凶悪な宇宙人や卑劣な宇宙人がてんてこもりの世界だったりします。
「何なんですか?これって」
「風刺といいましょうか」
日本はその理由を台湾に話します。
「色々なことを風刺にして出しているのがこのシリーズの真意でして」
「何か学校の色々な人達に悪い意味で似ている宇宙人もいるような」
台湾はふとこのことにも気付きました。
「気のせいですか?」
「多分気のせいです」
日本はそういうことにしました。そういうことにしないと後でややこしいことになるからです。
「ですから素直に特撮を楽しんで下さい」
「あえて気付かないふりをして、ですね」
「その通りです」
こんな話をしながら二人で観ています。その時に映っているのは今度は異次元人でした。何を隠そうこれが一番卑劣な人達でした。
「何か怖くてこれ以上観られません。気持ち悪い奴等ですね」
「私も。何かトラウマになりそうです」
実はこの異次元人のせいで視聴率が振るわなかったりしたのです。風刺も過ぎると子供が怖がってしまうものなのであります。
第七百二十話 完
2009・5・4
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