天使とラブソングを……?「裏エンディング」(第16.5幕)
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の欲求を貫いてるんだ!
「うむ。あの娘の事は幼き頃より知っておるが、好みの殿方のタイプ……それはぞな」
「そ、それは……?」
『そ、それは』じゃねーよ! 語尾に違和感感じろよ。
「リュリュは“女々しい”殿方に惚れる傾向があるざます」
「め、女々しい……ですかぁ?」
ざます(笑)
「疑うのは尤もだが、妾の話を聞くのである」
もうワザとやってんのかな、あの語尾?
語尾が気になって話が頭に入ってこない。
「女々しいと言っても色々あるが、あの娘の好みは『ゴキ○リを見ただけで「きゃ!」とか言って腰を抜かしたり、野に咲く花を見つけては「摘むのは可哀想」とか言って顔を近付け匂いだけを楽しむ』そんな女子っぽい殿方に好意を寄せる……のじゃ」
今、一瞬語尾忘れた!
「どうしてそのような殿方に惚れるかと言うと、リュリュは幼き頃より剣術を嗜んでおったじゃろ?」
「そ、そのようですね……」
詳しく知らんのかい!
「リュリュは心優しき娘でな、弱気を助ける事を目的として剣術を始めたざんす」
「そうなんですよ、リュリュさんは心優しい美女なんですよ! ……って、僕の友達の友達が言ってました」
まだそれ続けるんかい!
「じゃが同時に矛盾するところもある……それは剣術という他者と争う事を主目的としながらも、争い事を嫌う性格なのじゃ」
そろそろ語尾もネタ切れか?
「想像して見よ。筋骨隆々・男の中の男的な殿方が現れ、リュリュに近付き『俺様がお前を守ってやる』等と言い寄ってきた……心優しき娘じゃが、勿論プライドも持っておりんす」
お、おりんす(笑)
「幼き頃より弱き者を守る為、剣術を嗜んできたので、弱き者を守ると嘯いてる者相手に対抗心を燃やしてしまう……ぞな」
語尾を忘れるくらいなら、もう普通のしゃべり方に戻せば良いのに(笑)
「そして気付くのじゃ、競い合い争っている自分に……その事に嫌悪し、気付けば自信をの対抗心を掻き立てるその男をも嫌悪するざます」
それと女々しい男好きが如何繋がるざますか?
「翻って女々しい男は如何であろう。ゴ○ブリを見ただけで恐れおののく様を見て、あの娘はこう考えるのじゃ……『この男性は私が守らなきゃ』とな……ざんす」
その程度で恐れおののくのなら、マリーの部屋に入ったらショック死するな。
「そして気が付けばその殿方へ内から湧き出る母性を向け始め、それが愛へと変わってゆくのである」
ポピーさn……いや、ポピレア様も言ってて笑っちゃって、扇で顔半分を隠しているが、肩がピクピク震えてらっしゃるざます。
「な、なるほど……そうなんですね!!!」
「「え?」」
あのホラ話を信じたの? 発信源のポピレア様も驚い
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