暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga24-B真実を越えた先にて待つもの〜History〜
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の復活は、プレシア母さんの意思を尊重して諦めたけど、リニスだけでも残ってほしいという思いは私も当然持っているわけで。

「私も、リニスには残ってほしい」

私はリニスの背後に回って、ギュッと後ろから抱きしめた。リニスに残ってもらいたいっていう、私とアリシアとアルフとプレシア母さんの4票に、プレシア母さんと一緒に消えるというリニスの1票。多数決であれば残留決定だけど、やっぱりリニスの意思も大事だ。いつまで居てくれるかは判らないけど、それまでに説得できたらいいな・・・。

「デルタ達はどうすんの?」

「もっちろん、残る! ね? アルファ」

「せっかく生き返らせようとしてくれているんだし、受けない考えはないわね。神器王のヴァルハラからエインヘリヤルの9割が消滅したから、割と寂しいのよ・・・」

「そうなのね。で、誰のお世話になろうって言うの?」

「ホテルアルピーノで雇ってもらおうか?って、デルタ達は考えてるね」

「あー、ルールー達と仲良いもんね」

「メガーヌさんも、スキュラのみんなを正式に従業員に迎えたいって言ってたし、ちょうどいいかも」

「ならさ。お休みの日とかミッドにおいでよ。また一緒にゲーセン巡りしようよ、デルタ」

「行くぅー!」

“スキュラ”の子たちは残留の意思があるみたいで、魔力供給をしてもらう予定はアルピーノ家と考えているようだ。

「シュテル達はどうするの?」

「我々は残るつもりはありません」

「当然であろう。我らのオリジナルは、遥かに遠いとはいえ今も異世界で生きておるのだ。偽者の我らが残る必要性は感じられん」

ディアーチェ達フローリアン家は残るつもりはないみたい。言っていることは正しいけど、ちょっぴり寂しい。オリジナルのレヴィ達とはもう10年以上逢えていないし。もう会えなくなるという事実に、私たちは最後になるだろうお喋りタイムに入った。

「ご歓談中申し訳ありませんが、皆さん、傾注をお願いします」

「うぬらは我らの消滅まで談笑と洒落込みたかったであろうが、そうも言っておれん。T.C.の最終フェイズがそろそろ開始される」

10分くらいお喋りした後、シュテルがそう告げると、私たちの視線は自然とディアーチェへ向いた。私たちの前にモニターが展開されて、表示されたのはルシルとアイリ、そしてミミル、ルルス、フラメルの“エグリゴリ”だ。

「T.C.の王ルシリオンと、その融合騎アイリ、それに加えパイモン、ルルス、フラメルが、ここ本局に攻め込んでくる」

「なんで・・・!?」

「保管庫にある魔力保有物ね。ルシルがT.C.のリーダーだっていう考えに至った瞬間、ルシルは改めて本局を襲撃するだろうな〜って思ったよ。だからセラティナとクララを、保管室前に待機
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