暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga24-B真実を越えた先にて待つもの〜History〜
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トをイジめてた頃とは違うから、別に一緒でもいいけどさ!」
それがプレシア母さんとリニスの意思だった。でも、シスターズとは違って、アリシアとアルフはすぐに受け入れなかった。もちろん私だって「プレシア母さん、リニス・・・」と、ルシルの提案を受け入れてほしいって、縋るような声色で名前を呼んだ。
「いい? まず、エインヘリヤルからの解放、そして独立ということについてハッキリさせましょう。独立後の在り方は基本的に使い魔と同じよ。魔力供給を受けて命を繋ぎながら、見た目は老いることなく生き続ける。・・・確かに私は愛娘2人の成長を見守っていきたいわ。でもね、子が自分の年齢を追い越し、そして老いて死ぬのを、親が見たいと思う?」
もし、もし私の成長が止まって、エリオとキャロが私を追い越して歳を取って、おじいさん・おばあさんになって、私より先に亡くなるようなことを見ているしか出来ないとなってくると・・・。
(いやだ、辛い・・・! しかもこれ、エリオとキャロが私を存命させるために魔力供給を行うとなれば・・・)
私の生死を、あの子たちに任せることになる。つまり、私があの子たちの老いを見たくないと、だから先に逝きたいと言えば、あの子たちは魔力供給をやめるだろうか。ううん、やめたとしてもそれは・・・私を死なせるという行為。それをあの子たちに強いる? 無理、ダメ。血の気が引いた。
「フェイトは察してくれたみたいね。親として、子に自分を死なせるような真似をさせたいと思うかしら?」
「「あ・・・!」」
アリシアとアルフも、“エインヘリヤル”からの解放・独立の欠点に気付いたみたい。親しい間柄な分、辛い選択を迫られるということに、元“エインヘリヤル”の生死という選択を・・・しなければならないと。
「私たちに復活の機会を与えたとは言っても、そういう心情的な欠点を残していて・・・。
ルシリオン
(
かれ
)
の善意は無意識の悪意とも言えるわ。でもまぁ、こうして最後にまた愛娘たちと会話が出来るのだもの。それは感謝しているわ。・・・それで、アリシア、フェイト、アルフ。私をまだ蘇らせたいかしら?」
「「「・・・」」」
「それでいいのよ。・・・リニス。あなたは残ってもいいのよ? この際、アリシアの使い魔になってしまいなさい」
「えええ!? ここでそう言いますか!? 私はプレシアの使い魔として共に逝こうと・・・!」
「リニス! 私の使い魔になってよ! 私、魔力総量もたくさんになったし、リニスひとりなら余裕だよ!」
「え、ですが・・・!」
「私たちが消えるまでに決めておきなさい、リニス。・・・私たちからは以上よ」
アリシアとアルフにしがみ付かれたままのリニスは困惑顔を浮かべて、私に助けを求めるかのように見てきた。プレシア母さん
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