暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga24-B真実を越えた先にて待つもの〜History〜
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、蘇るの・・・?」と聞いた。私も同じ思いで、「そうなんだよね?」って聞く。
「私とリニスは、彼の提案を断ったわ」
「はい。私たちは、このままルシリオン君を共に消えることを選びました」
「「「え・・・?」」」
まさかの蘇り拒否に、私とアリシアとアルフは絶句した。2人になぜ?と問い質す前に、ウーノが「ドクターは受けましたよね!?」とドクターに聞いた。ドクターはシスターズの視線を一手に受けながらも首を横に振って、「私も同様にルシリオン君と共に消えることを選んだよ」と寂しげに笑った。だからシスターズや私たちは席を立って、蘇りのチャンスを拒否したプレシア母さん達に詰め寄った。するとプレシア母さんとドクターが何度目かの顔見合わせ。
「娘たちが噛みついてきそうだから私から話そうか。私はね、人であることに誇りを持っていたいのだよ。特別に長い寿命を設定されてはいるが、プライソンのように不老不死ではなく、不死に苦しむこともなかった。ただ、長命なだけの人間だった。しかし、エインヘリヤルからの解放となれば、私は真に人間ではなくなる。定期的な魔力の供給を受けねば生き続けられないという枷は、私の誇りを傷つける。私は、人間として生き、そして死んだ。私はそれで満足している。・・・それにもう、スカラボにはすずか君が居てくれるからね。安心して、再び旅立てるよ」
「・・・ドクター、ジェイル・スカリエッティという、ひとりの人間の尊厳を守る・・・ですね。とても寂しいですけど、悲しいですけど・・・。尊重しないといけないですよね」
「ありがとう、すずか君。ウーノ、ドゥーエ、トーレ、クアットロ、チンク、セイン、セッテ、オットー、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ、ディード。私を父と慕い、想ってくれるのであれば、私の死を受け入れてほしい」
ドクターの強い意思を聞いたシスターズからの反論はもう出なかった。なら、プレシア母さんとリニスはどうなんだろう?ということで、私たちは2人に視線を戻した。2人も私たちの視線を受けて、プレシア母さんが「そうね・・・」と話し出してくれた。
「私も、スカリエッティ博士と似たような意見かしらね。あなた達のこれからの成長を見守っていきたい気持ちもあるわ。けれど、私はもう死んでいるのよ。その事実から逃げるつもりはないわ。それに、あなた達はもう、親が面倒を見る必要のないほどの立派な大人に成長しているもの。すぐ側で見守る必要はないと思うわ」
「私はプレシアの使い魔ですから、主と運命を共にするだけです。それに・・・私たちが居なくても、あなた達は大丈夫でしょうから」
「待ってよ! 私、プレシアママやリニスとまだ一緒に居たい!」
「そうだよ! あたし、リニスからまだまだ教わりたいことあるぞ! プレシアも・・・まぁ、なんだ、フェイ
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