暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga24-B真実を越えた先にて待つもの〜History〜
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史は、JS事件から大きく変わってきた。
「私の前世――テルミナスが私に見せた記憶が、テスタメントの騎士シャルロッテとルシルとの戦いだったなんて・・・」
ルシルとシャルロッテさんがあちらの世界に召喚されるよう暗躍していたテルミナスによる、機動六課襲撃、そして決戦。この戦いで、ルシルとシャルロッテさんはあっちらの世界から離れた。その辺りの映像の最中、私はずっと悲しいやら照れ臭いやらで大変だった。
(私、ルシルのことが好き・・・だったんだ)
ところどころで、はやてやシャルから視線を受けてた自覚はあった。あっちとこっちでは違うとしても、ルシルに恋をして、射止めようとした私はライバルだ。でも、世界が違うという違いをしっかり認識しているから、2人からは何のアクションも無かった。あったらあったで困るんだけど。
ルシルが次にあっちの世界に召喚されたのは3千年後、あちらの時系列で言えば4年後。セレスを首謀者として起こったテスタメント事件。セレスは、魔術全盛期の魔導書を使って、殉職した局員を亡霊として召喚して、彼らと魔族を戦力とした組織テスタメントを設立。そして、殉職者遺族と殉職者の意思として、局への抗議を理由とした事件を起こした。
「お姉ちゃんが死んだとしたら私もたぶん・・・向こうの私と同じように狂ってたと思う」
「でも、そうはならなかった。・・・それでいいよ、セレス」
テスタメント事件はセレスの死亡、彼女を操っていたルシル達“アンスール”のかつての敵、ヨツンヘイム皇帝アグスティンの消滅によって終結。それと同時に、シャルロッテさんが“テスタメント”から解放される日でもあった。シャルロッテさんは“神意の玉座”から解放されて、そして、イリスとして生まれ変わった。
「わたしが、なのは達を見て感情バランスを崩してた理由がこれなんだね」
「そうなりますね。ただ、シャルさんが記憶や人格を保持したまま転生したのは、私としても驚くべきことでした。ベルカはアウストラシアにてフライハイト家が存続し、シャルさんの神器キルシュブリューテの絶対切断効果をスキルとして継承していた子孫を発見したことで、すぐに私は歴史に介入を始めました。存続、存在はしてはいましたが、表舞台に立っていなかった家柄を、裏から操作してに表に立つように仕向けました」
ベルカに逃れていたヨツンヘイム皇室分家のカローラ家、将来ルシルやシャルと出会う予定になるだろうからという理由での騎士カリムの先祖であるグラシア家、再誕戦争時から存続していたヴィルシュテッター家、ヴァルトブルク家、アルファリオ家などを、アウストラシアの味方として起用。大戦時は味方だったシュプリンガー家、ヴォルクステッド家、ブラッディア家は、元から敵国イリュリア側であっても表舞台に上がっていたこともあって、その
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