第129話
[12/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
”ですから、目の前の彼は”第六位”のユリーシャさん達よりも二つも上の”位階”に位置する天使です……!」
「ユリーシャ達より”格上”の天使だからって、恐れる必要はないわ!単に向こうが二人が三人に増えただけよ!圧倒的に人数が勝っているあたし達が協力すれば何とかできるわ!」
不敵な笑みを浮かべたバルディエルの説明を聞いたエマは真剣な表情で仲間達に警告し、サラはアリサ達に激励をした。
「フフン、バルディエルをそこらにいる”天使”と侮ってもらっては困りますわ。―――――何せバルディエルは”はぐれ魔神”でもあるのですから!」
「”はぐれ魔神”ですって!?」
「”はぐれ魔神”……?”魔神”とはどう違うんだ……?」
得意げな様子で答えたデュバリィの説明を聞いたシェラザードは血相を変え、ガイウスは真剣な表情で疑問を口にした。
「既に皆さんもご存じかと思われますが、”魔神”とは神に匹敵するような強大な力を持った魔族の別称で、魔神の中で地域の魔族などを統率して一大勢力を作り上げる者は魔王と呼ばれます。そして逆に一所に留まらない者が”はぐれ魔神”と呼ばれているのです。―――――ちなみにベルフェゴール様も”はぐれ魔神”に該当する”魔神”の一柱です。」
「え”。という事は目の前の凄そうな雰囲気を纏っている天使さんの実力は……」
「”魔神”クラスって事かよ……!」
「おいおい……このタイミングで、そんな”隠し札”を切るとかチートだろ……つーか、一体いつそんな”切り札”を手に入れたんだよ?内戦の時はそんなとんでもない戦力を使って来なかったことからして、メンフィルに所属を変えてから”契約”をしたのかよ?」
エリゼの説明を聞いてバルディエルの強さが”魔神”同様である事を知ったアリサ達が血相を変えている中アネラスは表情を引き攣らせ、アガットは厳しい表情で声を上げ、クロウは疲れた表情で呟いた後デュバリィに問いかけた。
「ええ、シュバルツァー達と共にトリスタを占領する作戦の際に偶然トリスタ近郊で”領域”を作っていたバルディエルが問答無用で私達を”領域”に巻き込んだ挙句襲い掛かって、それを私達が”返り討ち”にした結果、私の承諾もなしに、勝手に私と”契約”して私の身体に住み着いたんですわ!」
「……変な邪推をされる前に先に言っておきますが、デュバリィさんとバルディエルさんの契約方法は互いの魔力を同調するやり方ですから、兄様とメサイア様達の”契約方法”とは全く異なります。」
デュバリィとエリゼの説明を聞いたアリサ達はそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「異種族との契約方法って、”性魔術”だけじゃなかったんだ。」
「って事はあのリア充シスコン剣士だけ、男にとっての都合のいい契約方法ばかりで契約してい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ