第129話
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副攻ルートを順調に攻略していたフランツ達は指揮官がいると思われる広間に突入した。
〜ジュノー海上要塞・副攻ルート〜
「ついにここまで来てしまったか……フン、忌々しきメンフィルの手を借りてでもこの要塞を奪還しようとするとは……”領邦軍の英雄”と呼ばれた”黄金の羅刹”も堕ちたものだな。」
フランツ達が広間に突入すると軍人達が待ち構えており、軍人達の指揮官らしき男性は鼻を鳴らして嫌悪の表情を浮かべてフランツ達を睨んだ。
「見た所貴方がこの副攻ルートの守護を任されている部隊の指揮官のようですね……僕はフランツ大尉。メンフィル帝国軍所属”灰獅子隊”の部隊長の一人です。貴方は何者ですか?」
「例え敵であろうと名乗られたからには名乗り返すのが礼儀だな……私はダルトン大佐。宰相閣下よりこのジュノーの守護を任された第23機甲師団の師団長だ!」
フランツは警戒の表情で自身の名を名乗った後男性に問いかけ、問いかけられた男性―――――ダルトン大佐は堂々とした様子で名乗った。
「え……”師団長”という事はまさか貴方がこの要塞の守護を担当しているエレボニア帝国軍の総司令官なの……!?」
「フッ、私はあくまで副攻ルートの守護を任されているに過ぎん。主攻ルートの守護には私如きでは決して敵わない凄まじい使い手が担当している。―――――それこそ、あの”黄金の羅刹”であるオーレリア将軍ですらも退かざるを得ないような使い手がな。」
(こちらの士気を下げる為の戯言でしょうか……?)
(わかりませんわ……オーレリア将軍はエレボニア帝国の武人達の中でも5本の指に入る武人なのですから、そんなオーレリア将軍と対等以上に渡り合える相手は相当限られてくることになりますが……)
ダルトン大佐が”師団長”である事を知って驚いているアメリアに対して不敵な笑みを浮かべて答えたダルトン大佐の話を聞いたユリーシャとメサイアはそれぞれ真剣な表情を浮かべて小声で相談していた。
「主攻ルートの守護を担当している司令官が相当の使い手だという話は気にはなるけど、まずは僕達に任された軍務を果たすだけだ。―――――無駄だとは思いますが、一応聞いておきます。投降するつもりはありませんか?僕達の背後では別動隊が僕達とオーレリア将軍達、それぞれの部隊に貴方達の援軍が来ないように迎撃している上、外ではヴァイスラント新生軍がこの要塞に詰めていた戦力の相手をしていますから援軍は期待できませんよ?」
「投降後の貴方達の身柄はヴァイスラント新生軍が保証するとの事だから、投降した方が貴方達の為になるよ!」
一方フランツは静かな表情で呟いた後真剣な表情を浮かべてダルトン大佐に投降を促し、フランツに続くようにアメリアも投降を促した。
「ハハ
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