第一章
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ジャンプには注意
家でふわりを見てだった、洋介は父の文太に言った。
「この前休日にふわりを散歩に連れて行ったらな」
「何かあったか」
「いや、ふわりって元気だろ」
それでというのだ。
「歩くの速くて駆けることもな」
「多いな」
「短い足ですたすたって歩いてな」
そうしてというのだ。
「速いよな」
「元々プードルは猟犬だぞ」
父は息子にこのことから話した。
「それがトイプードルでもな」
「ティーカップの大きい位でもか」
「やっぱり元はな」
大きさに関係なくというのだ。
「狩猟犬だ」
「だからか」
「元気なんだよ」
「そうか、それで元気なんだな。だからか」
息子はさらに言った、ふわりは今はケージの外に出ていておもちゃで遊んでいる。この時も元気である。
「ジャンプもよくするんだな」
「そうだ、ただな」
ジャンプと聞いてだ、父は息子に注意する様にして言った。
「ジャンプは気をつけろよ」
「どうしてなんだ?」
「だから着地の時膝とか足首に衝撃くるだろ」
「挫いたりもするか」
「そうだ、ぐきっていったりしてな」
そうしてというのだ。
「捻挫とか骨折とかな」
「するんだな」
「トイプードルは小さいけれどな」
それでもというのだ。
「特にふわりはティーカップ位だよ」
「体重三キロないしな」
「今言った通り元狩猟犬で元気でな」
「速く歩いてよく走ってジャンプもしてか」
「足首や膝に衝撃が来ることが多いからな」
「捻挫とか骨折もするんだな」
「そうだ、しかも遺伝的に膝が弱い子も多いからな」
このこともあってというのだ。
「怪我には注意しろよ」
「元気なのも考えものか」
「そうだ」
その通りだというのだ。
「ふわりにしてもな」
「ふわりも元気だしな」
「あの馬鹿屑共みたいにな」
ここでもふわりの前の飼い主達のことを忌々しく言った。
「自分達の子供っていう新しいおもちゃが手に入ったから一日中ケージに入れてな」
「無視してだよな」
「外に出さないのは問題外だ」
「犬最初から飼うなって話だよな」
「散歩は絶対だ」
連れて行けというのだ。
「そして元気に遊ばせることもな」
「いいよな」
「今みたいにな」
父もケージの中で遊んでいるふわりを見ている、小さな尻尾を勢いよく左右に振りながらそのうえでおもちゃと遊んでいる。
そのふわりを見ながらだ、父は息子にさらに話した。
「そうするのが当然だ」
「それでもなんだな」
「怪我はな」
これはというのだ。
「気をつけるんだ」
「それは絶対だな」
「そうだ、どうせあの連中はな」
「ふわりで遊んでいた時もか」
「勉強なんてする連中じゃないからな
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