第二章
[8]前話
「こんないい子達は珍しいですね」
「大人しくて人懐っこくて」
「はい、ですからこの子達ならです」
「すぐにですね」
「里親が見付かりますよ」
こう話した、そしてだった。
実際に二匹はすぐに心ある家族に揃って迎えられた、その家に訪問して二匹を撫でてだった、デスティニーは一緒にいる母に言った。
「この子達が幸せになってよかったわね」
「あんたが助けたからよ」
「お母さんがレズリーさん呼んでくれたからよ」
「いえ、二人がそうしてくれてね」
そのレズリーも言ってきた。
「アナさんも里親さん探してくれたから」
「それでなのね」
「この子達は助かったのよ、皆がいたからよ」
レズリーはジェシカに話した、そして皆で二匹を見て彼等の幸せを見て笑顔になった。
この二匹はニューヨークのマイクという人の家族になっていた、そしてこのマイク=ヒギンズ黒いセットした髪の毛で青い目の長身はもう一匹だった。
犬を引き取った、今度はアラバマ州の保護施設にいた二歳の大型の雄犬黒い奇麗な目で腹に白い部分もある短い黒い毛の痩せた犬だったが。
人を見ると握手を求めて来てやけに人懐っこかった、そして。
その彼を引き取った時に彼スペックという名の彼に膝の上に乗られながら彼がいたセンターの責任者デザイルイ=ミラクル=ウィルター初老のアフリカ系の男性の彼に言われた。
「この子は過去虐待されていて」
「それで、ですか」
「こちらの施設で引き取ったのですが」
「こうした子ですか」
「凄く人懐っこい子で」
それでというのだ。
「いい子です」
「そうなんですね」
「酷い目に遭っても」
そうした過去があってもというのだ。
「この通りです」
「人懐っこいいい子ですね」
「ですから是非」
「はい、この子も幸せにします」
「ワンワン」
スペックはここで鳴いた、そしてだった。
彼はマイクの家に迎えられた、そしてブラックともブラウンともすぐに仲良くなったがマイクはその彼を見ながら自宅に来たデスティニー達にもウィルターにも話した。
「多くの人の力があって」
「そうしてですね」
「この子達は幸せになりました」
こうデスティニーに話した。
「一人の力は小さくても」
「皆の力があれば」
「それで幸せになれますね」
「そうですね、本当に」
「ですからこれからも皆が力を合わせて」
「命を助けていきましょう」
そこにいるデスティニー母子もレズリーもアナもウィルターもだった。
皆マイクの言葉に頷いた、そうして楽しく遊ぶ三匹を見ながらマイクが彼の家族と共に出したバーベキューを食べた。そのバーベキューは最高の味だった。
多くの人の助けで 完
2021・5・26
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