第一章
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小鳥を助けると
アメリカのとある大学で英語を教えているディナ=タイセンはこの時自宅の玄関で一羽の小鳥の雛を見た、それでだった。
夫のヒクソンに言った。
「どうしようかしら」
「ああ、まずはね」
生物学者で幸い鳥にも詳しい夫はすぐに黒い髪の毛で長い睫毛の黒の目で面長の整った顔立ちの三十代の彼女に答えた。彼は砂色の髪で目は黒だ。そして長身でしっかした体格が長方形の顔に合っている。
「様子を見よう」
「そうしたらいいのね」
「ご飯を貰う時に夢中になって落ちたか巣立ちの準備で飛ぼうとして落ちたか」
「そこはわからないのね」
「そう、だからね」
それでとだ、夫は妻にさらに話した。
「まずは様子を見るんだ」
「そうしたらいいのね」
「母鳥が来ればね」
「それでよしね」
「そうしよう」
こう言って二人で様子を見た、その間交代で小学生の息子の勉強を見た。だが待っても母親が来ないので。
それでだ、夫は妻に言った。
「もうね」
「保護するのね」
「母親が来ないしこのままだとどうしようもないから」
「保護して」
「僕達で育てよう」
「わかったわ」
妻は夫の言葉に頷いた、そしてだった。
その小鳥を保護した、夫は小鳥を見て言った。
「これはアオカケス、烏の仲間だね」
「そうなの」
「青い鳥だよ、元々野生の鳥だし」
「だからなのね」
「野生に戻れる様に育てていこう」
「わかったわ」
生物学者の夫の言葉に頷きつつだった。
夫婦と息子で夫が見た結果雄だとわかったのでグレイシーと名付けられた彼を育てていった、窓辺で何時でも自然に慣れる様に育てつつそうしていった。
やがて彼は窓から飛び立ってだった。
そのうえで家から去った、一家はもうこれでグレイシーはあるべき場所に戻ったと笑顔になった。だが。
暫くすると彼は家の庭に戻ってきた、出て行くと帰ってきてまた出ての繰り返しだった、ディナはその様子を見てヒクソンに言った。今彼は家の中で彼の為に備えられている止まり木の上に止まってい休んでいる。
「チチチ」
「どうも私達にね」
「すっかり懐いたね」
「そうね、野生に戻っても」
「そうだね、君がこの前健康診断で癌だとわかってね」
夫はその時のことも話した。
「そしてね」
「ええ、入院した時も来てね」
「ずっと家の中にいたね」
「私が入院して退院するまで」
「幸い癌は早期発見ですぐに治療して」
そしてというのだ。
「何ともなかったけれど」
「グレイシーは心配してくれていたね」
「そうね、野生に戻っても」
「グレイシーは家族ね」
「そうだね、今も僕達に何かあると勘で察しているのか来てくれるし」
「紛れもなく家族の一員よ」
笑顔で話した、
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