第三章
[8]前話
子犬達はさらに産まれた、そして十一時間かけてだった。
十五匹の子犬達が生まれた、これには二人もスティファニーも驚愕した。
「まさかね」
「こんなに生まれるなんて」
「十五匹なんて」
「私こんなに生まれたのははじめてよ」
「私もよ」
「まさかこんなになんて」
三人で驚いた、だが。
「クンクン」
「クゥン」
「クゥ〜〜ン」
「クゥ〜〜〜ン」
「クゥオン」
「クァン」
「ワオン」
「ワン」
「ワンワン」
「ワォン」
「ワフゥ」
「ワンワンワン」
「キャウン」
「キャンキャン」
「キャオン」
どの子も元気でありすくすくと育ってだった。
三人で里親達もそれぞれ募集して十五匹共心ある人に家族になってもらった、そして母犬であるリル=ママと名付けられた彼女は。
スティファニーの家に引き取られた、スティファニーは彼女に笑顔で言った。
「あらためてこれから宜しくね」
「ワンッ」
リル=ママは笑顔で応えた、ここまで終わったところでマリーナの出向期間は終わり戻ってジョンにリル=ママ達のことを話すと。
「凄いですね」
「そうでしょ」
「はい、十五匹ですか」
「ヒーローのところの十匹も凄かったけれどね」
「十五匹となりますと」
「凄いわね、最高で二十四匹らしいけれど」
「十五匹も凄いですね、こんなこともあるんですね」
ジョンはあらためて言った。
「世の中何があるかわからないですね」
「お産のこともね」
「ええ、ですが十五匹の子供も母親も皆幸せになって」
「何よりね」
「はい、本当によかったです」
ジョンはマリーナに笑顔で応えた、そしてだった。
マリーナも笑顔になった、その笑顔で今日も生きもの達の為に働くのだった。
子沢山の犬達 完
2021・5・26
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ