第六百十四話 嫌な客はその十三
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「普通か、夏でも気温マイナスが」
「星や地域によるけれどね」
「普通か」
「そう、それが普通だから」
それでというのだ。
「もうね」
「生きるにあたって」
「そう、馬鹿だとね」
「死ぬんだ」
「真っ先にね」
「凍死か」
「そうなのよ、しかしロシアって所有してる星系の数も星の数も連合一なのに」
もっと言えば人類で最大の星係数と星数を誇る国である、そうした意味でこの時代でもロシアは最大の国土を持つ国である。
「それでもね」
「人口少ないって言うの?」
「その割にね」
こうカトリに答えた。
「移住してくる人少ないし」
「そりゃ少ないでしょ」
カトリは即座に答えた。
「それは」
「寒いから?」
「そう」
まさにそのせいでというのだ。
「私の国も人のこと言えないけれど」
「フィンランドも寒い星と地域多いわね」
「けれどね」
それでもというのだ。
「ロシアもでしょ」
「そうなのよね」
「寒いとね」
それだけでというのだ。
「人は来ないわよ」
「やっぱりそうね」
「それにね」
カトリはさらに言った。
「政治家の人達も」
「怖い人達が多いから」
「伝統的にね」
「そこもよ」
「人が来なくて」
「人口もね」
これもというのだ。
「多くない理由よ、というかロシアって人口多いでしょ」
「そうかしら」
「七百億人いるでしょ」
具体的な人口はというのだ。
「連合で何番目よ」
「六番目?七番目?」
「充分多いわよ」
「いや、人口密度低いから」
アンネットはこの話をした。
「だからね」
「人口少ないっていうの」
「星の数は滅茶苦茶多いのに」
それでもというのだ。
「これがね」
「人口密度がなの」
「少ないから」
それでというのだ。
「だからね」
「それで言うのね」
「少ないってね、もっとね」
「人口密度がなの」
「欲しいのよ、国土から言ったらアメリカや中国の三倍の人口がいてもね」
それでもというのだ、尚両国とも人口は一千億を超えている。そして日本の場合は約六百億である。
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