第七百十五話 キティちゃんじゃない ☆
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第七百十五話 キティちゃんじゃない ☆
何だかんだで中国は日本からキティちゃんのぬいぐるみを貰いました。この辺りの気前のよさが本当に日本らしいです。
それで大喜びの中国は早速そのキティちゃんを上司に見せます。ちなみに中国の上司は龍です。何か宇宙人や鯨を友達に持つ人がいたり妖精がお友達だったり色々な人がいるレンゴウチームです。
それで上司に自慢する中国。にこにこしながら話しています。
「日本からキティちゃん貰ったあるよ。可愛いある」
「んっ!?」
上司の龍はまずその可愛いキティちゃんを見て目を顰めさせます、そうしてそのうえで中国に対して言うのでした。
「その人形ちょっとおかしくないか?」
「えっ!?」
そう言われて中国も戸惑います。何しろ龍ですから。中々見えないものが見えたりします。もっとも中国自身も仙人かも知れないのですが。
「まさか凶の相が出ているあるか?」
「口がねえじゃねえか」
上司が言うのはこのことでした。それですぐに口を書き込みますが何か企んでいるような不気味な笑みで。それを見た中国は泣き叫びながら上司をぬいぐるみで叩きます。
「わかった!悪かったよ!」
「こんなのキティちゃんじゃないある!絶対違うある!」
「だから叩くなよ!」
「早くなおして欲しいある!こんなの嫌ある!」
何か妙に可愛いものが好きな中国です。もっともそのキティちゃんはすぐに口を消してもらいました。しかし上司も中々凄まじいセンスを持っているものであります。
「そんなにセンス悪いか?」
「問題外ある」
しかも自覚もないのでありました。
第七百十五話 完
2009・5・2
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