第百九十九話 アミンの決断その二
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「本当に」
「実際にな」
「十字軍でもそうでしたね」
「十字軍はあちこちに送られたけどな」
中東の十字軍だけでなくバルト海沿岸に送られた東方十字軍もあった、そして南フランスにはアルビジョワ十字軍が送られた。
「もう異教徒や異端とみなした人達をや」
「殺戮していきましたね」
「最悪なことに同じ宗派でもな」
ローマ=カトリック教会の信者達ですらだったのだ。
「殺してしまえやった」
「神が天国で見分けると言って」
「それで殺して壊しまくった」
「実に酷いものでした」
「そんな戦煽動する奴こそや」
まさにというのだ。
「戦に送りたい、アホなことしたら即座に首刎ねることにしてな」
「首を刎ねるだけで終わりですか?」
「両手両足車裂きにして内臓引き抜いてからや」
リーはアルフィアンの問いに真顔で答えた。
「外道には容赦せん」
「やはりそうですね」
「子供が効いて震え上がる刑罰こそ外道には相応しい」
ここでも真顔であった。
「そやからな」
「容赦しませんね」
「そんな奴にはな」
絶対にというのだ。
「そうしたる」
「それがええですね、太平洋と地下世界の星の人達は大体そんな考えですね」
「悪党には容赦せんな」
「それも一切」
「そやな、しかしそのことについてはインドやロシアはもっと凄いからな」
「雷帝さんや女帝さんはですね」
「もう悪質なヤクザ者や賊は全員まとめてや」
自分達以上に容赦なくというのだ。
「串刺しにして烏の餌か両手両足縛って象に踏み潰させてる」
「あちらは凄いですね」
「私達から見てもな」
「本当に容赦しませんね」
「けれどそうでないとな」
「世に悪が蔓延りますね」
「外道に甘いことしとったらな」
そう言うべき悪人共にというのだ。
「その連中がつけ上がってのさばってや」
「世は余計に乱れますね」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「そうした連中は容赦するな」
「そういうことですね」
「雷帝と女帝は極めて苛烈やが正しい」
「悪人を許さないということについては」
「そや」
まさにとだ、リーは簡潔に述べた。
「今言った通りや」
「正しいですね」
「悪人も多少やと更正するが」
「外道にまでなると」
「人を一時間半以上殴って蹴って殺した奴が更正するか」
リーはアルフィアンに問うた。
「ちゃんこの雑炊がどうとかで切れて」
「日本の話ですね」
「私達が起きた世界のな」
滋賀県で実際に起こった事件である。
「そうしたことがあったな」
「酷い話ですね」
「こうした話は何処でもあるな」
「残念なことに」
「こうしたことする奴が更正するか」
「有り得へんですわ」
即座にだ、アルフィアンも答えた。
「絶対に
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