第三幕その十
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「本当にね」
「そうだよね」
「前に来た時より広くなっているしね」
臆病ライオンは実際に歩いてみてこのことがわかりました。
「徐々に広くなっていっているにしても」
「これは広くなり過ぎよ」
ドロシーはどうかというお顔で言いました。
「幾ら何でもね」
「そうだよね」
「お二人でやっていくにはね」
「どうしてもね」
「あまりにも広いと」
こうも言うドロシーでした。
「無理があるわ」
「お仕事の規模によって人手も変わるわ」
王女もはっきりと言います。
「だからここまで少ないとね」
「それならね」
「もうね」
それならというのです。
「将軍とご主人にお話を聞いて」
「足りていないなら」
「何とかしないとね」
「いけないわね」
「これも政治だからね」
「オズの国のね」
二人でお話します、そしてです。
カルロスもです、チョコレートの木にたわわに実っているチョコレート、小さいですがさくらんぼみたいに沢山実っているそれを見て言いました。
「これだけ実っていると」
「お二人ではでしょ」
「はい、本当に」
実際にというのです。
「これだけの数は」
「無理があるとしかね」
「実はなんですよ」
ここで犬達がまた言ってきました。
「僕達も心配で」
「農園だけじゃなくて家事もですし」
「赤ちゃんの育児もされていて」
「本当にお二人お忙しいですから」
「心配になっているんです」
「大丈夫かしらって」
「君達もなんだね」
カルロスは犬達のお話も聞いて思いました。
「そのことは」
「やっぱりですよ」
「私達も家族ですから見ています」
「ご主人達も大丈夫かって」
「そう思いますから」
「これからどうなるか」
「そうだよね、じゃあここはね」
是非にと言うのでした。
「このお散歩から帰ったらね」
「それからはですね」
「ご主人と奥さんにお話してくれますね」
「私達のお父さんとお母さんに」
「そうしてくれますね」
「僕もそうれがいいと思うよ」
こう犬達に答えました。
「僕達もね」
「私もそう思うわ」
「私もよ」
「僕もお話聞いてそう思ったよ」
「僕も同じだよ」
恵梨香に続いてナターシャと神宝、ジョージも言いました。
「この広さだとね」
「絶対にお二人だと無理があるよ」
「だからね」
「ここはまずは将軍とご主人からお話を聞きましょう」
「そしてね」
そのうえでというのです。
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