第三幕その九
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「そこが気になったわね」
「今ね」
「確かにかなり広いですね」
カルロスも実際にその中を歩いて思いました。
「この農園は」
「そうでしょ、だからね」
「ドロシーさんは今そう言われたんですね」
「うん、そのことを将軍とご主人にね」
「聞いてみますか」
「このお散歩から帰ったら」
そうしたらというのです。
「その後はね」
「将軍にですか」
「聞いてみるわ、二人だけだと」
どうしてもというのです。
「どう考えてもね」
「ここは私の国の農園位の広さよ」
アン王女がこう言いました。
「本当にね」
「王女のお家の」
「ええ、それ位の広さがね」
本当にというのです。
「あるわ、それで何人もでね」
「お仕事をしていますか」
「農園でね。そう思うとね」
「お二人だけでは」
「私も無理があると思うわ」
こう言うのでした。
「幾ら何でもね」
「それじゃあ」
「私も聞いてみるわ」
将軍とご主人にというのです。
「農園のお仕事以外にも色々やっているし」
「ワンちゃんや猫ちゃん達の世話に」
「赤ちゃんもいるでしょ」
「それでお二人だと」
「本当に大変よ」
王女はお話しているうちに次第に心配になってきました。
「これはね」
「さっきもそんなお話がちらって出たけれど」
ドロシーは考えながら真剣なお顔になっていました。
「これはね」
「お話を聞いてね」
「それでよね」
「お話を聞いて」
そしてというのです。
「あらためて考えていきましょう」
「それがいいわね」
アン王女と二人でお話しました、するとです。
かかしもです、こう言いました。
「僕もそうすべきだと思うよ」
「貴方もそう思うのね」
「うん、これだけ広いとね」
どうしてもとです、かかしはドロシーにお話しました。
「二人だけだと無理だよ」
「そうよね」
「ワンちゃんや猫ちゃん達もいるしね」
「そうだとね」
「もう大変だよ」
二人で農園を切り盛りすることはというのです。
「本当にね」
「しかも赤ちゃんがいて家事もあるんだよ」
樵も言いました。
「お掃除にお洗濯もね」
「そちらのこともあるわね」
「幾らこの子達が助けてくれても」
樵はワンちゃん達を見てドロシーにお話しました。
「犬手は足りていてもね」
「人手はね」
「足りていないからね」
だからだというのです。
「ここはね」
「人手がね」
「必要な筈だよ」
こう言うのでした。
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