第四百六十二話 ウィッチとライダーその八
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「そうです」
「そうなんだ」
「ではこれからです」
「お互いの世界のことをね」
「お話しましょう。コーヒーを出しますので」
「代用コーヒーではなく本物ですよ」
ウルスラが笑って言ってきた。
「美味しいですよ」
「代用コーヒー?」
「はい、蒲公英から作った」
「それ美味しいのかな」
「いえ、お世辞にも」
「いえ、これが美味しいんですよ」
ここで芳佳がライダー達に言ってきた。
「冷やしますと」
「そうなんだ」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「私としてはお勧めです」
「じゃあ俺は代用コーヒーお願いするよ」
常盤はウルスラにこちらを注文した。
「冷やしてね」
「本当にいいですか?」
「うん、お願いするよ」
「それでは」
ウルスラも頷いた、そうしてだった。
常盤と芳佳が冷やした代用コーヒーで他の面々は普通のコーヒーや紅茶だった。常盤はその代用コーヒーを飲んで言った。
「美味しいよ」
「そうですよね」
芳佳が笑顔で応えた。
「代用コーヒーは」
「うん、麦茶の味がしてね」
「美味しいですよね」
「冷やしたら特にね」
「私最初に飲んで思いました」
「これ麦茶だって」
「ですから冷やせば」
そうして飲めばというのだ。
「こうしてです」
「美味しいんだね」
「蒲公英ですから身体にもいいので」
「芳佳ちゃんはお勧めなんだ」
「そうなんです」
「これがわからないんだよね」
エーリカは喜ぶ二人を見て言った。
「代用コーヒーが美味しいなんてね」
「だからそれは飲み方次第だ」
美緒がそのエーリカに話した。
「私も麦茶の味だと思うしな」
「その麦茶が美味しいからなんだ」
「そうだ、特に冷やすとな」
「それで実際に冷やして」
その様にしてというのだ。
「飲んでるんだね、宮藤は」
「そういうことだ」
「成程ね、じゃあ僕も今度そうして飲んでみようかな」
「悪くない」
「それじゃあね」
「それで話を聞いたが」
ゲルトルートが言ってきた。
「スサノオはとんでもない奴だな」
「そうだ、あらゆる世界を巡ってだ」
明光院が応えた。
「人間に仕掛けてきている」
「己の退屈を凌ぐ為に」
「俺達と戦ってな」
「我々は今ネウロイと対している」
ゲルトルートはこの現実を話した。
「確かに今戦線は穏やかだが」
「それでもだな」
「そこに仕掛けて来るとはな」
「スサノオは人の迷惑とか考えないんだ」
「それも全くね」
ウールとオーラも話した。
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