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【自作イラスト追加しました】ちゃちゃっと絵を描く能力で世界最強!〜追放されたい俺を女神さまが放してくれない〜
ついかっとなってしまった貴族を、ちょうどいい下僕にしたらしい
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音で囁くように、楽しそうに告げるリセ。
貴族はガタガタ震えている。
従者の人もガタガタ震えている。
そこでリセがさらに笑みを深めて、
「でも私は心が広いから許してあげてもいいわよ。ある条件が飲めるなら」
「ほ、本当か!」
「ええ。今国や貴族の方で何が起こっているのか情報を集めて、私たちに報告して欲しいの」
「そ、それでいいなら」
「でも他の人に話してはダメ。私に話している、と他の人に伝えても駄目。そして定期的にこの町に来ること。私が聞いた事全てに応える事」
「う、うう、分かった」
そう答えながらさっとその貴族は顔を背ける。
表情からすればそれを守る気はなさそうだ。だが、
「貴方が分かったといったから決まりね。もっとも断っても強制したけれど」
「お、俺に守る義理なんて……何でステータスが出ているんだ?」
そこでその貴族ラバート・ディレントのステータスに幾つもの条件が付加される。
それらはリセが言ったものだ。
その貴族、ラバートは、
「い、いったいお前は【誰】なんだ?」
「私? 私は聖女のクレアを守りたいと願ったリセに呼ばれた異世界人よ。因みに今回の件は魔王が関わっているから、上手く立ち回ってね」
「え?」
「ついでだからそっちの従者君にもいくつか制限つけさせてもらいますね」
ラバートの言葉を無視して従者のサイという人物に何かを書き込んでいく。
そしてそれらを終えてから、
「これで良し。お前はこれから私の【下僕】よ」
「よ、よくない、いったいどういう事なんだ!」
「うるさいわね」
そう言ってリセが何かをしようとした所でクレアが飛び出し、
「今は何も聞かず、私のお手伝いだと思って受け入れていただけませんか?」
「クレア様……」
「必ずすべてをお話しできる時が来るかと思います。その時まで私のお手伝いをしていただけませんか?」
クレアがそうお願いすると、ラバートはそれ以上何も言えなくなったらしく、頷いた。
心なしか顔が赤いような気がする。
やっぱり聖女となると心酔する貴族がいたりするんだろうかと俺は思ったりした。
そして二人が去った後リセに、
「助かったわ」
「ええ、私も情報が欲しいし、ね。それでイベント関係は大丈夫なの?」
「あの二人から次に情報をもらう、その約束を取り付けるだけのイベントだからね。こちらのほしい情報もついでに流してもらおうと思っただけ。さて、これでイベントはおしまい。後は変えるだけかしら」
要はすんだとリセが言うのを聞きながら俺は、
「さっきの魔王の配下の奴が入り口辺りと町の中の転移場所に奇襲を仕掛ける奴らを配備したって言ってただろう? そいつらを倒さないといけない。どれくらいの人数
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