俺×姐さん÷孫呉−さっちゃん=あーもー帰りたい!
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ど、一人でなんとか持ちこたえてください!」
「アホ抜かせ! 無理に決まっとるやろが! この勢力差やぞ!? 瞬殺オチで笑えへんことになる!」
「でもこのままじゃ俺は幼馴染になぶり殺しにされちゃうんですよぉー!」
「今更その程度のことで泣き言抜かすなやこのヘタレ! 月ちん守る言うたんは自分やろ!?」
「おっと失礼。少々取り乱してしまったようです。弓兵に攻撃準備をするように言ってください。指揮は俺がとります」
「月ちんの名前が出た途端に変わり身早すぎやないか!?」
なにを言うんだ姐さん。俺は月様を守る従順な騎士として、騎士道精神に溢れた紳士的かつ男らしい防衛を見せるだけですよ。
キランと歯を輝かせれば姐さんは若干顔を赤らめつつもなんとか引き下がってくれる。おぉ、さすがは古来より伝わる女殺しの秘技。イケメンじゃない奴が使ってもこの威力とは、恐ろしいぜ……。
俺達が悪ふざけしている間に雪蓮は関の目と鼻の先まで接近していた。南海覇王を振り上げ、堂々とした面持ちで口上を垂れ――――
『いい加減に戻ってきなさいよこの馬鹿雹霞ぁああああああああああああああ!!』
「…………」
「…………」
「…………え、いきなり意味不明なんですけど」
「ウチに聞くなや。自分の親族やないか」
いきなりの馬鹿発言にまったく着いていけない董卓軍の皆様プラス俺。こういうときって普通戦口上で相手の士気を削ぐか挑発して籠城をやめさせるってのが定番の戦法じゃなかったっけ? なんで俺は最愛の従姉に罵倒されてんだろうか。
雪蓮はなんかリミッターが外れてしまっているのか、顔を真っ赤にして次々と悪口を捲し立てていく。
『私に告白しておいて次の日にいなくなるなんてどーゆーつもりよ! 一回だけの情事で満足するとでも思っていたわけ!?』
「おいこら口を慎めバカ領主! それはこの場で言うべきことじゃあない!」
『なによ! 結局何か月も手紙一つ寄越さないくせに! こっちがどれだけアンタの帰りを心待ちにしていると思ってるの!? 蓮華なんて、アンタがいないことが寂しすぎてアンタの布団で【ピー】しているくらいなんだからね!』
「はっ? え、えぇっ!?」
『姉様ぁああああああああ!! なんで言っちゃうんですか! もうなんかいろいろとマズイですって! 諸侯たちや兵の皆が私を見る目が生暖かいんでもうやめてくれると嬉しいんですけど!』
『なによ蓮華! こんなのまだ序の口じゃない! この前なんて布団に身体を擦りつけ過ぎたせいで雹霞の部屋中に貴女の体液が――――』
『黙れ! 今すぐその口を閉じて戻ってきてください姉様! それ以上言われると私が兄様に嫌われちゃいます!!』
『大丈夫よ。アイツはそういうのもアリだから』
「ちょっと待てや雪蓮んんんッッッ!!
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