第一章
[2]次話
ピューマの家族
ロシア中央部ベンザに住んでいるアレクサンドル＝ドミトリーはっグレーの目に丸坊主そして黒い髭を顔の下半分にたくわえている。
非常に男性的な外見だがその彼tが妻のマーシャ黒に近いブラウンの髪の毛で黒い目ではっきりとした顔立ちの彼女に話した。
「新しい家族を迎えよう」
「ペットね」
「そう、ペットを迎えて」
そしてというのだ。
「一緒に楽しく暮らそう」
「それでどんな生きものを迎えるの？」
「そうだな」
夫は妻のその話を聞いていた。
「猫がいいか」
「猫にするのね」
「そうしよう」
こう言ってだった、雌のスフィンクスを迎えた。そうして数年一緒に暮らしているうちに二人に思わぬ話が来た。
「ピューマ！？」
「そうなんだ、うちで飼ってくれないかってね」
夫は家で妻に話した。
「話が来たんだ」
「ピューマって猛獣よね」
「そうでもないよ、人は殆ど襲わないよ」
心配する妻に話した。
「豹や虎よりずっと大人しいよ」
「そうなのね」
「しかもそのピューマは身体が小さくてね」
今度はそのピューマ自身のことも話した。
「クル病とかを患っていて」
「身体が弱いの」
「そうらしいんだ、動物園生まれだけれどね」
「動物園にいられないの」
「他の動物園か頼れる人に預けようと話していて」
それでというのだ。
「僕にも話がきたんだ」
「そうなのね」
「それでどうかな、まだ子供だけれど」
「子供の頃から育てるのね」
「そうしようか」
「そうね、子供から育てたら懐くし躾もしやすいわね」
妻はまずはこう考えた。
「それじゃあね」
「うん、ピューマもだね」
「家族にしましょう」
こう話してだった。
一家はピューマを家に迎え入れることにした、それで動物園に行くと。
「ガウ」
「ガウガウ」
「ガウ」
「スアレス、ネイマールときてね」
夫は三匹の子供のピューマ達を見つつ妻に紹介した。
「そしてね」
「この一番小さな子がなのね」
「僕達の家族になる子だよ」
「そうなのね」
「名前はメッシだよ」
「皆サッカー選手の名前ね」
「そうだね、じゃあこの子をね」
「これからなのね」
「家族にしよう、ただ大人しいしピューマとしては身体が小さくても」
それでもというのだ。
「やっぱり猛獣だからね」
「そうよね」
「そのことは頭に入れて」
「そうしてなのね」
「育てていこう」
こうした話もしてだった。
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