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八条学園騒動記
第六百十四話 嫌な客はその八

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「終わりよ」
「そうなるわね」
「というかマハラジャタウンの裏は有名だろ」
 それこそとだ、フックは微妙な顔になってそのうえで言った。彼のその言葉は常識だろともその中に含めていた。
「あそこは」
「だから常識がないだけね」
 そのフックにカトリが話す。
「馬鹿なんでしょ」
「ドキュンもドキュンでか」
「ほら、ドキュンって人がしないことするでしょ」
「ライオン殴る様な真似な」
「虎の尾を踏むって言うけれど」
「そうしたことをあえてしてか」
「誰もしないことした俺恰好いいってね」
 その様にというのだ。
「誇るから」
「だからか」
「下手なヤクザ屋さんよりも怖い組織にもね」
「喧嘩売るんだな」
「そして痛い目どころか」
「行方不明か」
「さて、どうなるか」
 その行方不明の真相はというのだ。
「本当に猛獣の餌でもね」
「おかしくないよな」
「マウリアの処刑は連合以上だよ」
 菅はこの事実を冷静に述べた。
「動物使うのがざらで」
「それでだよな」
「もうね」 
「躊躇なくだよな」
「餌にするから」
「連合でも動物使った処刑あるけれどな」
「うん、恐竜やピラニアの餌にするとかね」
 連合で実際にある処刑方法である。
「あるけれど」
「あっちはもっと酷いか」
「軍隊アリの餌にしたりとか」
「あるよな」
「身体に蜜塗ってね」
 そのうえでというのだ。
「荒野に縛り付けて」
「後は、だよな」
「もう軍隊アリにね」
「食わせて白骨にするんだな」
「じっくりと食べられて死ぬよ」
 その軍隊アリ達にというのだ。
「死の恐怖をじっくり味わいながらね」
「確かに連合より酷いな」 
 フックも話を聞いて思った。
「あの国は」
「そうだよね」
「よく連合の処刑は残酷だって言われるな」
 このことは主にエウロパから言われている。
「けれどな」
「マウリアの方がね」
「残酷だな」
「そうだね」
 菅も否定しなかった。
「森でライオンや虎と鬼ごっことか」
「湖や池で鰐とスイミングもな」
「禿鷹をバードウォッチングに」
「あと手足を縛って象とサッカーか」
「もう相手をどれだけ苦しめるか」
 このことをというのだ。
「念入りに考えた」
「そうした処刑だな」
「そうだよ」 
 菅は一言で答えた。
「マウリアはね」
「まあね、そうなってもね」
 カトリはあらためて言った。
「別にね」
「自業自得よね」
「喧嘩売るなら相手を見ろ」
 ジュディにはこう返した。
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