第六百十四話 嫌な客はその七
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「ばれないとね」
「そうそう、犯罪じゃないから」
「ばれない限りはね」
「だから行方不明だとね」
「問題なしよ」
「ロシアじゃね」
アンネットはここでまた母国の話をした。
「ツンドラに送るとかね」
「それってあれだね」
菅はツンドラと聞いてすぐに述べた。
「そこで凍死か」
「熊とか豹とか虎の餌よ」
「そうだよね」
「マフィアが邪魔な人を攫って」
拉致をしてというのだ。
「それでね」
「後はだね」
「そこに送って」
ツンドラにというのだ。
「いなくなってもらうのよ」
「物凄くロシア的だね」
「ロシアは凄いから」
「行方不明についても」
「ええ、あとお酒飲んで」
「外で寝てもらったら」
「一発だし」
すぐに死ぬというのだ。
「もう凍死でね」
「終わりだね」
「リアルで凍死する人多いから」
酒を飲んで外で寝てだ、ロシアでは昔から交通事故で死ぬ人よりこちらで死ぬ人の方が多い位である。
「邪魔者を消しても」
「それで済むんだ」
「そうしたらね」
それでというのだ。
「いいから」
「成程ね」
「それで行方不明もな」
そうしたこともというのだ。
「結構あるのよ」
「何故かツンドラに行って」
「いなくなるのよ」
「まあな、動物の餌になったらわからないからな」
フックもこう言った。
「マイクロチップも噛んで壊されてな」
「終わりね」
ジュディも応えた。
「それで」
「そう、だからロシアでもね」
「行方不明多いのね」
「マフィア絡みだと」
それならというのだ。
「普通よ」
「裏社会はロシアでは特に怖いのね」
「そしてお酒飲んでね」
「道で凍死もなの」
「これも普通だから」
それが例え他殺が真相でもというのだ。
「いいのよ」
「そういうことね」
「それでマハラジャタウンだと」
こちらと揉めた場合はというと。
「もうね」
「それこそよね」
「何かあったら」
その時はというのだ。
「マイクロチップも何もね」
「急になくなって」
「行方不明でね」
その扱いでというのだ。
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