暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第81話:それぞれの帰還
[4/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
マリアは抱き着いてきた調の背を優しく撫でる。
「フィーネの器となっても、私は私よ。セレナを残して消えるわけ無いでしょ、心配しないで」
マリアの言葉に、切歌もマリアの腕に飛び込んだ。
2人の少女がマリアに抱き着き、その2人をマリアが優しく見つめながら撫でる微笑ましい光景。
そこに変身したソーサラーがナスターシャ教授とウェル博士と共にやって来た。切歌と調は、再び鎧と仮面に身を包んだソーサラーに首を傾げた。
「あ、ソーサラーさん……」
「また変身しちゃったデス?」
何故態々顔を隠すのかと疑問を抱く2人だったが、ナスターシャ教授は2人の疑問に頓着せず次の指示を出した。
「2人とも、無事で何よりです。さぁ、追いつかれる前に出発しましょう」
ここも何時までも安全ではない。直ぐに次の拠点となる場所へ移動しなければ。その考えでの指示だったが、切歌と調は黙っていられなかった。
「待ってマムッ! アタシ達、ペンダントを取り損なってるデスッ! このまま引き下がれないデスよッ!」
「決闘すると、そう約束したから――」
調は全てを言いきる事が出来なかった。ナスターシャ教授が2人の頬を引っ叩いたからだ。
「いい加減にしなさいッ! マリアも、あなた達2人も、この戦いは遊びでは無いのですよッ!」
厳しい言葉でマリア達を叱るナスターシャ教授。
流石に厳しすぎると、ソーサラーがナスターシャ教授の肩に手を置くと矛先が彼に向いた。
「あなたもですッ! 少しこの子達を甘やかしすぎですよッ!」
ナスターシャ教授の言葉に思い当たる節はあるのか、ソーサラーはバツが悪そうに頬をかく仕草を見せた。
年少組は厳しく叱られた事に委縮し、年長組は気まずさに何も言う事が出来なくなった状況。
そこで場を諫めたのは、少し意外な事にウェル博士であった。
「そのくらいにしましょう。まだ取り返しのつかない状況では無いですし、ねぇ?」
ウェル博士の言葉にどう言う事だと言いたげにソーサラーが首を傾げると、彼は自信を感じさせる笑みと共に答えた。
「いえいえ、2人が二課の連中と交わしてきた約束……決闘にのってみたいのですよ」
笑みを共にウェル博士がそう告げると、彼の後に続く様にメデューサとグレムリンが姿を現す。
彼の笑みと現れた2人の存在に、他の面々は言い知れぬ不安を感じずにはいられなかった。
***
一方仮設本部では、颯人が帰還早々ウィズに連れられ人の居ない一室に連れて行かれていた。
有無を言わさず連れて行かれ、颯人は訳が分からないと言った顔でウィズに詳しい話を求めた。
「で、何だよいきなり? 流石にそろそろ説明して欲しいんだ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ