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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第81話:それぞれの帰還
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司令?」
「どうした旦那?」
翼と奏が何事かと問い掛けると、直ぐに通信機から返答があった。
だがそれは弦十郎からのものではなかった。
『その件に関してはこちらで対処しておいた。まぁ端的に言うと、ウェルとか言う奴がバカやってノイズを使役しただけという話だ』
「……ウィズ?」
通信に出たのはウィズだった。どうやら弦十郎から通信機を奪う様に取って代わりに答えたようだ。
突然通信に出た事もそうだが、颯人はそれ以上にウィズの声に違和感を覚えた。
「ウィズなんかあったか?」
『何故だ?』
「何か声可笑しくねえか?」
『気のせいだ。それより颯人、お前は早く戻ってこい。渡す物がある』
ウィズは伝えたい事を伝えると一方的に通信を切った。通信が切られる寸前、通信機の向こうから弦十郎が何かウィズに文句を言っているような声が聞こえたが内容までは聞き取る時間は無かった。
一方的に通信を切ったウィズに、颯人は顔を顰めて通信の切れた通信機を見た。
「何だ、ウィズの奴?」
「とりあえずアタシ達も一旦戻ろう。詳しい状況の整理とかやらないと」
「そうだな。あぁ、響ちゃん達は学際終わってから出構わねえよ」
「い、いえ! 私達も戻りますよ!?」
自由に行動できる颯人と奏、透が一足先に仮設本部に戻り響達3人には学院に残ってもらおうとした。だが当然ながら響達はこれを拒否。特に生真面目な響と翼は断固として譲ろうとはしなかった。
「でも旦那だって、きっと同じ事を言ったと思うぞ?」
「あぁ。状況が判然としてないならともかく、ウィズが何とかしてくれたってんなら急ぎの用じゃないだろうしな」
「それにいきなり3人が居なくなったら、他の生徒とかが怪しむだろ。何かあったら3人にも連絡して来てもらうからさ。な?」
2人にここまで言われては流石に引き下がるしかない。見ればクリスの方も透に説得されて渋々頷いていた。
3人を説得した颯人達は、場所を移動して仮設本部に向け転移するのだった。
***
学際からソーサラーの転移により移動した切歌と調は、安全な場所に着陸したエアキャリア内でマリアと合流を果たした。
尚、ソーサラーは転移してすぐに2人と別れているのでマリアとは合流していない。
「マリアッ!」
「大丈夫デスかッ!?」
「えぇ」
2人と合流したマリアは、彼女達に心配をかけてしまった事に加えて嘘を吐いている罪悪感から、少し顔に影を差したまま応えた。
そんなマリアに、調は心底心配そうな顔をしながら駆け寄った。
「良かった。マリアの中のフィーネが覚醒したら、もう会えなくなってしまうから……」
調はそう言ってマリアの背中に腕を回して抱き着いた。
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