136 政府、命懸けの取引
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、さくらさん、杉山君、富田君、長山君、そして山田さんが諸事情の為、お休みいたします。また、藤木君も未だに行方不明となっております。少し寂しくなりますが、頑張っていきましょう」
戸川先生はかよ子達が危険な冒険に出ている事や藤木が異世界の地にいる事はあえて口にしなかった。戸川先生自身も生徒をあまり心配させたくないという気持ちがあったのである。しかし、異世界の敵や赤軍が攻め続けている事は事実の為、誰も授業に集中できるような状態ではなかった。
その頃、さくら家では・・・。
「お母さんや、じいさん見なかったかね?」
まる子の祖母がまる子の母に聞く。
「え?見ていませんが、出かけたんですか?」
「ああ、どこにもいないんじゃよ」
「どこ行ったのかしら?」
まる子の祖父が行方不明となっていたのだった。
そして御穂神社から異世界への入口を潜り抜けたかよ子は異世界への通路を渡り歩いていた。
(この先に異世界が待っているんだね・・・)
かよ子は改めて認識する。そして緊張で胸の鼓動が激しくなっている事も感じた。
「かよ子、そわそわしてるの?」
母に聞かれた。
「う、うん・・・」
「お母さんも子供の頃同じように思っていたわ。いつも空襲警報が鳴り止まなくて。この先、生きていけるか心の中でいつも不安だったわ。学校では国の為にいつでも死にますなんて言ってたけど本当は死ぬって恐怖があったのよ」
「お母さん、そうだったんだ・・・」
「でも、異世界に行けるなんてアタシゃワクワクしてるよ。それに学校にも行かなくていいなんてさあ〜」
山田親子に対してまる子は非常に呑気だった。
「アンタ、遊びに行くんじゃないのよ」
姉が窘めた。
「石松はもう先に向こうにいるのか?」
大野が気になった。
「そうかもしれませんね、ブー」
そして長い通路の終点には広大な空間が広がっていた。
「ようこそ、異世界へおいでいただきました」
「例の手紙はお持ちでしょうか」
そこには中学生くらいの女子が二名いた。
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