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夢幻水滸伝
第百九十八話 先んじればその十二
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「それぞれな、そしてそこに兵を向けさせるが」
「そこにさらにですね」
「ラオス及びカンボジアからとミャンマーからな」
「水軍も使ってですね」
「マレーシアに上陸する様にする、分散になるが」
「それでもですね」
「これに一人一人星のモンも一緒や」 
 つまり彼等がそれぞれの軍を率いるというのだ。
「四方からそれぞれ攻める、それに対してマレーシアの星のモンはティン一人」
「それに対して我々は六人」
「それで兵の数も倍以上となるとな」
「かなんですね」
 チュットはすぐにこう言った。
「攻められる方としては」
「そやな」
「その立場になって考えてみますと」
「それでや」
「マレーシアを攻めますか」
「そうするか」
 こう言うのだった。
「ここは」
「そうすれば確かにこちらがかなり有利に攻められます」
 ブッパースウォングもこう述べた。
「ほなです」
「自分はそれでええと思うな」
「はい、幾らアミンが星の者で強くても」
「四方から敵が来てな」
「そこにそれぞれ星の者がおれば」
「対することは出来んな、兵を集中して運用したかったが」 
 それでもとだ、リーはさらに言った。
「これなら勝てる、マレーシアのそれぞれの場所を攻めてくか」
「では水軍の用意を進めましょう」
 ティンはリーに少し意気込んだ声で言った。
「ここは」
「それぞれ国に帰ったらな」
「すぐにですね」
「水軍の用意や、そしてマレーシアの領内に同時に攻め込む様にするで」
「同時にですか」
 そう聞いてハリムは目を瞠って述べた。
「攻めますか」
「そや、その領内に同時にな」
「侵攻する様にするのですね」
「そうしたら余計にアミンも対応出来んな」
「確かに」
「これが動きがばらばらやとな」
 その場合のことも話した。
「対応される、しかしや」
「同時やとですね」
「そうはいかん、先にミャンマーやカンボジアから出す水軍に乗せた軍を動かして」
 そしてというのだ。
「その二つの軍が上陸するのと同時位にな」
「シンガポール、ブルネイからもですね」
「攻め込む様にする、アミンはシンガポール侵攻を考えてたが」
 それがというのだ。
「それより先にな」
「攻めますか」
「まさに攻撃は最大の防御や」
「攻められる前に攻めれば損害は少なくなり」
「そして敵を倒すとな」
「もう攻められなくなりますね」
「そやから攻撃は最大の防御や」
 リーは強い声で言い切った。
「まさにな、ほなな」
「これよりですね」
「マレーシアとの戦の用意に入るで」
 早速というのだ。
「ええな」
「わかりました」
 ハリムはリーの言葉に頷いた、それは他の星の者達も同じだった。
 皆リーの戦略をさらに聞いた、それが終わっ
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