第三幕その四
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「一つ一つの木にどうしていかもね」
「教えてくれるんですね」
「そうなの」
こうカルロスにお話しました。
「いつもね」
「凄い子達ですね」
「そうでしょ。だから本当に助かっているわ」
「これだけの子達がいたら」
ナターシャは猫や犬達を見て思いました。
「どれだけ有り難いか」
「そうよね、もう百人力いえ」
恵梨香はナターシャの言葉に応えました。
「千人力よね」
「どれを収穫すればいいかまで教えてくれるから」
だからだとです、神宝も言います。
「本当に頼りになるね」
「パトロールもして収穫も教えてくれるなんて」
ジョージも言いました。
「こんな素晴らしい家族はいないね」
「しかも赤ちゃんのお守りもしてくれるから」
カルロスはこのことをお話しました。
「本当にいい家族だね」
「うん、僕達も頼りにしているよ」
ご主人も出て来て言ってきました。
「何かとね」
「そうなんですね」
「この子達もまた家族で」
「それで何かと助けてくれるから」
「それで、ですね」
「いつも頼りにしているんですね」
「皆が言う通りね。では僕は妻と一緒にお仕事に行くから」
それでというのです。
「後は皆の案内を受けて農園をお散歩するといいよ」
「わかりました」
五人で応えてでした、そのうえで。
皆は犬達に案内されて農園の中を歩きはじめました、するとすぐにです。
かかしが農園の中を歩きながら見渡してこんなことを言いました。
「前に来た時より広くなっているね」
「そして木の数も増えているね」
樵も言いました、見回しながら。
「種類も」
「そうだね」
「さらに充実してきたね」
「将軍とご主人だけでこの木のお仕事全部出来るのかな」
「はい、ですから私達がいるんです」
ふわりが言ってきました。
「農園の中を見回して」
「収穫のこともだね」
「そちらもだね」
「はい」
ふわりはかかしと樵に答えました。
「ご主人にお伝えします」
「そうしているんだね」
「それもいつもだね」
「私達が見付けたらすぐにご主人達にお知らせします」
「ご主人も奥さんもおられる場所はすぐにわかります」
杏仁がにこにことしてお話しました。
「匂いで」
「ああ、二人の匂いだね」
「それでわかるね」
「この農園の中におられたら」
それならというのです。
「何処でもわかります」
「犬のお鼻は凄いからね」
「人間の何千倍だからね」
「だからだね」
「すぐにわかるね」
「私にもわかるんです」
ふわりにもというのです。
「それもよく」
「そうだね、君も犬だし」
「よくわかるね」
「犬は耳もいいけれどね」
トトも犬として言います。
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