第四百六十二話 ウィッチとライダーその六
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「階級はミーナさんが一番上で」
「ああ、軍隊だからね」
常盤もそう聞いて納得した。
「階級って大事だね」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「ミーナさんがです」
「指揮官なんだね」
「五〇一と五〇二二つの航空団の」
「よくわかったよ、俺は軍隊には入ったことないけれどね」
「そうですね、それはわかります」
芳佳にしてもだった。
「常盤さん達の動きは戦う人の動きですが」
「軍人さんの動きじゃないね」
「私もよく言われますが」
「うん、俺達は本当に軍人じゃないから」
「動きもですね」
「戦いは知っているけれど」
訓練、軍人のそれは受けていないというのだ。
「それでだよ」
「そうですね、じゃあ今から」
「扉を開けようね」
「はい、宮藤入ります」
芳佳はどらの扉をノックしてから言った、そしてだった。
どうぞと言われて扉を開けた、すると部屋の中央の席から赤の強い長い茶色の髪の毛のきりっとしたそれでいて優しさもある顔でカーキ色の軍服の女性が敬礼をしてライダー達に挨拶をしてきた。
「ようこそ」
「ああ、そんな堅苦しくなくていいよ」
常盤は彼女に笑って返した。
「俺達軍人じゃないから」
「だからですか」
「それに仲間だからね」
だからだというのだ。
「そんなね」
「軍隊の中の様なですか」
「堅苦しいのは抜きで」
「それで、ですか」
「いこうね。それで君は」
「ミーナ=ディートリンデ=ヴィルケです」
微笑みきりっとした声で名乗った。
「カールスラント空軍中佐です」
「それでここのウィッチの娘達の指揮官なんだね」
「お話はもう聞かれていますか」
「皆から聞いたよ」
芳佳達を見回して話した。
「ある程度ね」
「そうですか」
「それでまずは皆の名前を教えてくれるかな」
「わかりました、では」
「うん、お願いするよ」
「グンドゥラ=ラルです」
茶色のおかっぱの髪に群青の目、きりっとしたホームベース型の顔を持つ大きな胸を持つ長身の少女である、軍服はミーナと同じものだ。
「カールスラント空軍少佐です」
「次席指揮官をしてもらっています」
ミーナが補足してきた。
「私の次に」
「そうなんだ」
「はい、頼りにさせてもらっています」
常盤にしっかりした微笑みで話した。
「何かと」
「いや、私の方こそ」
グンドゥラはグンドゥラでこう返した。
「何かと」
「お二人が私達の指揮官です」
ひかりも話してきた。
「私達を引っ張ってくれています」
「それでミーナさんがだね」
「首席となります」
このことも話した。
「そうなります」
「そうなんだね、それでだけれど」
常盤は扶桑の白い詰襟の軍服を着た赤紫の長い髪の毛の楚々とした
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