第四百六十二話 ウィッチとライダーその四
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「そうならないかしら」
「なら悪運か」
「私達の場合はね」
「そうなるか」
「私が思うだけだけれど」
「いや、生きてるなら運がいいよ」
常盤はこう言った。
「それならね」
「そうですよね、運がなかったらすぐに死んでいますね」
芳佳も言ってきた。
「それなら」
「俺達は運がいいよね」
「はい、確かに」
「だからね」
それでというのだ。
「運が悪いとか思わないで」
「そのうえでやっていけばいいですね」
「前向きにいけば」
「それでいいですね」
「俺はそう思うよ」
「じゃあ戦闘で壊してもですね」
ニッカは笑顔で言った。
「いいんですね」
「戦ったら色々壊れるからね」
常盤はニッカの今の言葉にも笑顔で応えた。
「だからね」
「そうですか、そう聞いてほっとしました」
「えっ、何でかな」
「いえ、私よく怒られますから」
「俺もだよ。ブレイクウィッチーズって言われてな」
直枝も言ってきた。
「よく怒られるよな」
「正座させられて」
「ポクルイーシキン大尉にも怒られてな」
「それは貴女達がいつも壊すからです」
ここで金髪を長く整えたやや小柄で黒い軍服の少女が言ってきた。
「私の身にもなって下さい」
「おっ、噂をすれば」
「噂をすればでありません」
直枝にぴしゃりと返した。
「貴女達といいクルピンスキー大尉といい」
「ブライクウィッチーズだってんだな」
「そうです、ものには限りがあるんですよ」
少女の言葉には切実なものがあった。
「それなのに貴女達は」
「君もウィッチだな」
ウォズはその少女に問うた。
「はい、アレクサンドラ=I=ポクルイーシキンです」
「階級は今出たが」
「大尉です、オラーシャ出身です」
こう答えた。
「宜しくお願いします」
「こちらこそ」
「はい、ただ皆さんが来られるとなると」
ここでアレクサンドラはこうも言った。
「非常に有り難いです」
「ショッカーのことを知っているからか」
「はい、私達は残念ですが」
「ショッカーのことをだな」
「よく知らないので」
「わかっている」
ウォズの返答は明快なものだった。
「そのことは任せておいてくれ」
「そうなんですね」
「私達がスサノオのことを最もよく知っている」
ウォズは確かな笑みでこの言葉も出した。
「人間の中ではな」
「ずっと戦ってきているからね」
常盤も叔父も言った。
「それならだよ」
「敵を知る、ですね」
「そのこともしてきた」
再びウォズが答えた。
「だからだ、それ故に安心してくれ給え」
「ショッカーのことは」
「全ての怪人達の能力や弱点を明記したファイルを持っている」
「全ての」
「そうだ、まさにな」
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