ボスの部屋に着きました
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待つ為だけの、ただの言い訳だわ」
「あぁ、そうだな、誰もがお前の様に強かったら、こんなデスゲームなんて直ぐ終わってるよ。
今度同じ事を言う奴が居たら、ぶっ飛ばして言ってやれ、俺は此処で死ぬ心算は無いからな。
……………………実はコリドーを持ってるんだ、それで帰るよ、だから先に帰っててくれ――――」
「…………嘘吐き……コリドーなんて持ってなかった…………なかったよ、持ってるなら今直ぐ見せてよ!
シリカちゃんの事はどうするの? わたしだけじゃ無理だよ、あなたが居ないと最前線には連れて行けないんだよ?」
「リズと一緒に居させれば――――って、死ぬ気は無いって言ったろうが、さっさと転移してあの扉を開けて来い」
「――――本当に死ぬ気は無いのね? どれくらい持たせられるの?」
「一日や二日は余裕だ、ポーションもある、何も問題は無い」
「問題だらけよ、出来るだけ攻略組の人を呼んでくるから――――必ず生き残りなさいよ? ボスを倒した後お説教だからね」
「あぁ、ほら行けよ血盟騎士団副団長、攻略組の要、お前にはプレイヤー開放って言う使命があるんだ……さっさと行け」
「――――転移…………」
アスナが転移した後、コボルド・ロードとセンチネルを玉座から見下ろしていると、笑いが込上げてくる。
リズが倒したセンチネルもリポップした様で六体に戻っているが、特に問題は無い。
「――――さぁ、段差の恐ろしさを思い知らせてやるッ!!」
コボルド・ロードは俺を睨んだまま――――段差に引っかかって足踏みを続けている。
HPが減っているセンチネルの一匹に狙いを絞って、先ずは部位欠損ダメージが狙えるかどうかを試す。
段差の上から両手剣で武器を持った右腕を切り飛ばしたが、HPが少なすぎた為、そのまま殺してしまった。
随分と弱い――――だが、経験値が美味いな、手持ちの武器に残された耐久度が心配だが、雑魚狩りでレベルを上げるか。
フッと、頭上が明るくなった――――コボルド・ロードが俺にソードスキルを振り下ろす瞬間だった。
咄嗟にソードスキルを発動させて相殺したが、俺のHPが二割削れる――――不味いな、今の攻撃は段差が通用しない。
手持ちのポーションは多めに持って来てるから暫くは持つが…………絶対尽きるな、無駄な動きを最適化しなくては。
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