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【自作イラスト追加しました】ちゃちゃっと絵を描く能力で世界最強!〜追放されたい俺を女神さまが放してくれない〜
自信をもって【役に立たない】アピールをした
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クレアを描けばいいのね。紙とペンを頂戴」
「紙だけで十分だぞ。魔法を使って描きたいものをイメージすれば勝手に補正して魔力でインクも生成されたし。……絵の【模写】の練習になるかもと思うんなら、ペンとインクで書くのをお勧めするぞ。実際に数をこないしていたら、ちょっとだけ絵も上手くなったし」
「……絵の練習予定はないから、紙さえもらえれば能力を使ってみせるわ」

 そう言って紙を渡してクレアが手を触れる。
 なんとなく俺の体がざわりとしたが、そこでクレアがうっと呻いてから、

「やっぱり固有魔法(チート)系は体に来るわね。……一枚が限界だわ」
「となるとクレアの肉体で【俺の魔法が作用】しなければいいのか。じゃあそっち系で検討してみよう」
「え? えっと、何が言いたいのか分からないけれど、とりあえずできたわ」
「ありがとうございます……って、凄く、写真みたいな絵が……」

 そこに書かれていたのは本人を写し取った写真のような絵だった。
 リセもそれを覗いて、

「わ〜、流石私。凄く美少女。いいわね〜」
「いや、俺としてはこう……もっと漫画みたいな絵を……」
「マンガ? この世界、まだそれほど漫画といった娯楽は広まっていないわよ? まだ貴方の所の女神さまがはまっているだけで」

 リセに聞いたこの世界の事情で俺は、自分が凄く狭い範囲の世界にいたと気づいた。
 だが気づいたならば修正するのみ。
 この機会を絶対に逃がしてはいけない。

 そもそもクレアは女神さまと同じ女性なのだから!

「……クレア、漫画とかそういった絵に興味はないか? そうすれば俺が助かるんだが」
「う〜ん、前ちょっと見かけて変わったた絵だと思ったくらいでそこまで興味はないわ」
「そうか? う〜ん、とりあえずクレアの興味が出るものに当たるまで書き散らしていくか?」

 俺はそこで写真のような絵を見ながら、どうしようかと悩む。
 それにクレアが呆れたように、

「私にそんな事をさせてどうするの?」
「俺にとっては重大な問題なんだ。そうだ、リセは俺達と同じ世界の人間だったら、女性の流行について知っているだろう? 教えてくれ!」

 そんな必死のお願いにリセは、

「でも今のままだとクレアの負担が大きいわよ?」
「大丈夫、それについて俺に考えがある。だからお願いできないか?」
「……まあいいけれどね。でもいいの? そうするとしばらく自動的に貴方、一緒にいることになるけれど」
「……どのみち俺、戦闘には向かない能力だぞ? 新しい転移者と接触するまでのつなぎだ」

 そう自信をもって【役に立たない】アピールをした俺に、呆れたようにリセがため息をついたのだった。

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