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ソードアート・オンライン?もう一人の英雄?
十八話 僕等の過去@
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「な……なんじゃこりゃあ!?」
キリトの奇声と共に着た血盟騎士団制服。派手な赤十字のマークがキリト同様、両肩と背中に飾られている。キリトと違うところは鎧が少し付いている、ってところかな。
「ほんと、なんじゃこりゃな服だなぁ」
若干苦笑いして、呟いた。

「もう、ロア君まで。さ、早く立って!」
「……じ、地味なやつって頼まなかったっけ……」
「これでも充分地味なほうよ。うん、似合う似合う!」
キリトは脱力して、揺り椅子に倒れこむように座った。例によってエギルの店の二階。すっかりキリトの緊急避難場所として使われているが、アスナとアクが店の手伝いをしているからまだ居候させてもらっているのだろう。

「ねえ、アスナ。アクは何処に行った?」
僕は辺りを見回しながらアスナに問う。今さっきからアクの姿が見当たらないのだ。
制服を貰った時、そそくさと何処かへ行ったけど……
アスナは、はぁとため息を一つつくと
「……ロア君、女心まるで分かってないわね……まあ、アクちゃんならもうすぐ来ると思うわ」
そう言って階段を指さすと、トントンと階段を登ってくる音がする。
「……待たせてごめん」
そう言ってひょっこり顔を出したのはアクだった。
アクの格好はアスナみたいな制服だけど、フードが後ろについていることが違う。
「……フード、付けてもらえると思っていなかったけど、お願いしてみるものだね」
そう言って自分の定位置のベットに座る。……僕もベットに座ってるよ。揺り椅子はキリトとアスナの定位置だからね。

「……そういえば、副団長、これからギルドメンバーとして、よろしくお願いします」
「あ、よろしくお願いします」
僕とキリトも慌てて挨拶をした。

「ギルドかぁ。……ギルドねぇ」
そんな呟きが思わず出てしまったのは、挨拶が終わったすぐだった。
「……ねぇ、三人がなんでギルドに入らないのか、教えてくれる?……ベータテスターだとか、目立ちたくないとか、ずっと傍にいられないからとかじゃないよね。みんな、ここにいるみんな、優しいもん」
アスナはまるで昔から聞きたかったかのように真っすぐな瞳が僕等に向けられる。
「……じゃあ、僕等の過去から話そうか」

それは、今年の七月の事……
元々僕等は一つのギルドに入っていた。
名前は、《蒼穹の騎士団》。団長は、『蒼月の英雄』とも謳われたアオ。
……もう、彼女はこの世界にはいない。

「よーし。今日のノルマは一人十匹!チーム編成は好きなように。ただし!組んだメンバーの数によってモンスターを一人狩るのを倍にするから。じゃ、ガンバ!」

そんな無茶苦茶なことをギルドメンバーに言ったりもした。
ギルドメンバー全員で七人。丁度パーティメンバーに収まるくらいの人数だった。
少数制、とでもい
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