暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga24-A真実を越えた先にて待つもの〜Before the final stage〜
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も、もう切れていると見ていいだろうし・・・」

「これでマイスターの真実が、はやて達みんなに伝わっちゃうね。良かったの? 死を偽ってまではやて達と縁を切ろうとしてたのに」

アイリにそう言われた俺は、自分がクズだってことを嫌でも思い知る。ディアーチェ達を召喚したのは、ルシリオンの最期が近いということもあり、はやて達と最後の再会をさせるつもりなだけだった。それがはやて達にもディアーチェ達にも恩返しになる、と考えたからだ。しかし、俺の真実を伝える機会を与えた上で放った以上は、それは・・・。

「卑怯者だな、俺は・・・」

俺は死んだと思わせてはやて達を悲しませておきながら、実は生きていました、俺のことを忘れないでください、それをディアーチェ達から伝えさせる。最低すぎる・・・。

「大丈夫! アイリ、そんなマイスターでも大好きだから?」

「ありがと(卑怯者だっていうのは否定しないんだな。事実だから構わないけど)」

眠気も完全に吹っ飛んだ俺は椅子から立ち上がり、最終フェイズのための出撃準備に入る。アイリを伴って部屋を出よう・・・とする前に、首だけ振り返る。視線の先、部屋の奥の椅子に座る、頭からすっぽりと布を被る“王”に向かってアイリと一緒に「いってきます!」と告げた。
部屋から出、廊下で待機していた猫、「エルフテ」の名前を呼ぶ。元は二足歩行で貴族服を身に纏っていたが、シュテルの指示で素っ裸で四足歩行を徹底するようになった。

「最後の仕事だ。いくぞ」

「了解です」

「アイリが抱っこしたげるね!」

アイリの胸に抱きかかえられたエルフテを伴い、俺とアイリは本局へと向かった。

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