暁 〜小説投稿サイト〜
【自作イラスト追加しました】ちゃちゃっと絵を描く能力で世界最強!〜追放されたい俺を女神さまが放してくれない〜
見逃すのも隠れて震えているのもアレなので、魔法を使ってみた
[1/2]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
爆音と火柱。
俺がこっそり入り込んでいた馬車が今あの辺にある。
まだほぼ戦闘はしていないが多少は経験はあるし魔法の使い方についても【知っている】。
逃げるための【準備】として幾つか用意はしてあるがそれは使えるだろうか?
こういった危険な事に関わりあうと、目立ってしまうので連れ戻される可能性もある。
だが、別に俺はヒーローとか正義の味方に憧れ……ているのは、中学生くらいまでであって今は違うとは言っても、もしも、自分の手助けできる範囲であるなら……と考えてしまった。
それに俺を運んでもらった馬車の人もまきこまれている。
無断で入り込んだとはいえここまで送ってもらった事もあるし、
「様子見、様子見だけして、後は……援護できそうなら隠れた所でというのもありか」
と呟きながらとりあえず歩いていく。
歩いてある程度近づいてから双眼鏡で状況を確認すると、馬車のおじさんたちと一緒に二人の俺と同じくらいの女性が二人ほど【怪物】に囲まれている。
顔は魚のように目がぎょろりとしていていて、手足は細く緑色で、所々に赤い斑点がある。
それが数十体いて、口を開けて耳障りなぎゃあぎゃあといった鳴き声を出している。
その口も大きな牙がいっぱい生えていて、相手を食い殺すことを目的としている化け物のように見えた。
以前この世界のモンスター図鑑、フルカラー版を読むことがあったが、それに関して【俺の記憶】の中にはこの怪物の姿は無い。
そういったか物は得てして、この世界では【魔王】と呼ばれるものによって作られた世界の敵と言える存在である。
だがこの辺りは女神さまがいることもあって、なかなか手出しできないはずだった。
それでも街道沿いであるから、女神の庇護下から外れるこの場所で仕留めなければいけない何かがあるのだろうか?
脳内で瞬時にそれらが頭に浮かぶが、それどころではない。
彼女たちや馬車の人の実力がどの程度か分からない。
敵の数は大まかにみて50以下。
怪物の能力解析の過程を踏んでいる時間は無い。
だが先ほども言ったように、魔王の配下であるならば、
「となると、確かこの聖属性、範囲攻撃……ターゲットは複数単体を目指して…・・・相手はゴブリン程度か? それで倒せなくても目くらまし程度にはなるだろう。そうしたらもっと強力な魔法に変更でいいな」
逃げる時に持ってきたホルダー式のスケッチブック。
だが中に書かれているのは絵とはいっても、魔法陣と呼ばれるもの。
それこそこのスケッチブック自体が、この世界で言う【魔導書】に他ならない。
幾つもに分けてつけられた付箋の一つをめくり目的に応じた絵、つまり魔法陣の書かれた紙を取り出す。
魔法のコントロールはあ
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ