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八条学園騒動記
第六百十四話 嫌な客はその六

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「マハラジャタウンがやばいなんて常識でしょ」
「常識も常識ね」
「子供でも知ってることよ」 
 カトリもジュディも言った。
「あそこのことは」
「本当にね」
「そんなところに喧嘩売るなんてね」
 それこそとだ、アンネットはまた言った。
「馬鹿も馬鹿でね」
「大馬鹿者よね」
「ドキュンの中のドキュンね」
「まさにね」
 カトリとジュディにも話した。
「あの学校らしいわ」
「学校の勉強の話じゃないな」 
 フックはその高校の偏差値が三十つまり学業においても最低ランクであることから話した、尚この時代でも偏差値の最高は八十である。
「それは」
「学校の成績悪くても頭いい人いるでしょ」
「その逆もあるな」
「国立大学首席で卒業しても」
 連合では国立大学は各国に存在している、中央政府も持っていてこちらは中央立略して中立と言われる。
「馬鹿はね」
「馬鹿だな」
「モスクワ大学出ても」
 この時代でもロシアで一番の大学とされている、連合全体でも相当ランクが上である。
「頭悪い人はね」
「そうだな」
「それで人間として馬鹿は」
「そうしたこともするな」
「学校の成績は勉強すれば上がるわ」
 アンネットはあっさりとした口調で言い切った。
「それでね」
「それはそうだな」
 フックもその通りと頷いた。
「結局はそうだな」
「その人それぞれに合った勉強の仕方があるけれど」
「勉強すればな」
「成績は上がるわ」
「そうだな」
「けれど人間として馬鹿はね」
 これはというと。
「もうとことんまでいくとね」
「マハラジャタウンに喧嘩売るとかな」
「そうしたことをするけれど」
「付ける薬はないか」
「普通の馬鹿は反省したり人生を勉強して賢くなるけれど」
 そうなるがというのだ。
「けれどね」
「どうしようもない馬鹿はだな」
「もう何処までもね」 
「馬鹿でだな」
「そうしたことをして」
「自滅するな」
「喧嘩売った連中いなくなるわよ」
 アンネットは真顔で断言した。
「絶対にね」
「行方不明ね」
 カトリも断言した。
「つまりは」
「いい言葉よね、行方不明って」 
 ジュディも言った。
「真相はわからない」
「そうよね、けれどね」
「その実はね」
「消された」
「殺されてもそれで済むから」
「いい言葉よね」
「本当にね」
「世の中行方不明で片付くことが多いから」
 アンネットはさらに言った。
「何があってもね」
「そうよね」
「シビアなことにね」
「殺人は犯罪でも」
 それでもというのだ。
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