第六百十四話 嫌な客はその一
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嫌な客は
アンネットはウェイトレスの仕事に入った、だが紅茶やコーヒーを運ぶ中で店に白い顔で茶色の髪をキノコカットにした目つきの悪い男と蛸の様な顔でやはり目つきの悪い小男が入ってきた。蛸の様な顔の男はパンチパーマの出来損ないの様な髪型だ。
アンネットはその小男二人を見てカトリに言った。
「あの二人のお客さん」
「絶対にやばい人よね」
カトリはアンネットに囁いて応えた。
「もう目つきがね」
「そうよね」
「それで服もね」
「チンピラじゃない」
「完全に碌な奴じゃないわね」
「だからちょっとしたことで」
それでというのだ。
「何してくるかわからないわね」
「ああいうタイプはね」
それこそというのだ。
「相手が下手に出ていたら」
「どんどん付け込んでくるから」
「それで相手が強いと見たら」
逆にその場合はというと。
「へつらってくるのよね」
「まさに最低の連中ね」
「だから」
そうした手合いだと見てわかるからだというのだ。
「毅然として接することね」
「というかここはね」
ジュディが言ってきた。
「風紀部呼ぶべきよ」
「風紀部ね」
「最初からマナー悪いし」
見れば席に二人で座っているが。
足をテーブルの上に放り出している、そしてふんぞり返って注文をしている。しかも煙草まで吸っている。
「未成年なのに煙草もだし」
「それじゃあね」
「もう風紀部に通報して」
「それでなのね」
「始末してもらうのね」
「あんな連中は話し合いとか無駄だから」
そうした手合いだからだというのだ。
「警察か警察みたいな組織を呼んで」
「やってもらうのね」
「汚物は消毒ね」
「そうしてもらえばいいから」
だからだというのだ。
「もうね」
「通報ね」
「風紀部に」
「警察よ」
ジュディは風紀部にという二人に答えた。
「もうね」
「警察なの」
「ああした連中には」
「警察に通報して」
「それで逮捕してもらうの」
「だって未成年なのに煙草吸ってるのよ」
堂々とそうしているというのだ。
「だったらね」
「それよりもね」
ここでカトリは自分のスマートフォンを出して話した。
「あの姿動画に撮って」
「それでなの」
「そのうえでなの」
「そう、ネットで拡散して」
そうしてというのだ。
「人生アウトにさせてやればね」
「いいのね」
「そうしたら」
「今撮ってるわ」
実際にとだ、カトリは二人に言った。
「そうしてるわ」
「そうなのね」
「じゃあそれを今から流すのね」
「ライブで流してるわ」
もうそうしているというのだ。
「早速視聴者が殺到してるから」
「じゃあ警察は」
ジュディは自分の提案はと
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