第一章
[2]次話
子猫達につきっきり
カルフォルニア州ラファイエット在住のケンダル=ベンケルやや太った茶色のセミロングの髪と黒い目の彼女は夫のセオドア長身で青い目とブローした金髪の彼に言っていた。
「今度三匹の猫を預かることになったの」
「勤務先からの話だね」
「ええ、センターに言われてね」
勤務先である動物保護センターからのそれでというのだ。
「それでなの」
「猫を引き取るんだね」
「一時ね」
「わかったよ、三匹だね」
夫の返事は率直なものだった。
「そうするんだね」
「いいのね」
「そうした仕事だからね、君は」
夫は妻に率直な声のまま答えた。
「僕もわかっているつもりだから」
「それでなのね」
「それじゃあね、それでどんな子達かな」
「皆子猫よ、私が世話するから」
「僕も手伝うよ」
「悪いわね、じゃあトルビーもそれでいいわね」
「ワン」
ラブラドールミックスの成犬が夫婦の傍に座っていたが鳴いて応えた、横に四匹のチワワがいる。それぞれ黒と白、茶色とグレーの毛である。
「トミーもジュリーもチャーリーもショーンもお願いね」
「ワン」
「キャン」
「ワンワン」
「キャンキャン」
「トルビーが皆のお母さんだから」
夫はそのトルビーを見て言った。
「これまでやっていけて」
「ええ、トミー達は皆男の子だけれど」
「男の子四人だと大変だけれどな」
「トレビーはいいお母さんだから」
「この子達もやっていけてるし」
「今度来る胡達もか」
「大丈夫の筈よ、皆男の子だから」
来る子猫達はというのだ。
「その子達もトミー達みたいに大事にしてもらえるわ」
「そうなるだろうね」
夫婦で犬達を優しい笑顔で見ながら話した、そしてだった。
夫婦は子猫達を迎えた、その猫達は。
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