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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
突然世界が崩壊したが俺のところに引きこもり系眼鏡ヲタ女子サーヴァントが転がり込んできた件
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「おっきー…?」
目の前にいる彼女に、俺はそう問いかけた。
「そ。姫はマーちゃんのカルデアからやってきた、おっきーだよ。」
ニッコリと微笑みながらそう答える彼女。
うわ…笑顔やば…俺死にそう。
越えられねぇ次元の壁越えて推しが目の前にいんだぜ?
いやもうそれだけで死ねるわ。
「立てる?」
「ああ、ごめん。」
さて、いつまでも見とれてボーッとしていたらいらぬ心配かけさせてしまう。
差し出された手を取り、俺は刑部姫の手を借りてよっと立ち上がる。
「紙、見てくれたんだ。」
「まぁ見たけど。それより言いたいことが」
「来てくれるって信じてたよ。”姫のマーちゃん”」
あっ、もういいや。
なんで助けに来てくんなかったの?とか着地は任されてくれよってあれこれ問い詰めようとしたけどもうどうでもいいや。
けど待てよ。
「…?」
「えっ、どうしたのマーちゃん。」
ザザっと下がり、一旦距離をとる。
冷静に考えてみろよ。
なんでここに刑部姫いんの?
俺のカルデアから来た?なんてほざいてたが…こいつホントに刑部姫か?
さっきはとんでもねー推理して勝手に舞い上がってたが、やっぱなんか怪しいなオイ!!
それに、
「マ、マーちゃん?」
「それ以上近づくんじゃねーよ。」
「え…なんで?」
女子というのは怖い生き物だ。
表ではニコニコキャッキャウフフしているように見えて、裏では汚ねー事を考えてる。
女子共はそうして腹の探り合いをしつつ、時には陰湿なイジメで追い込んでくるジメジメネチネチした汚ねー生き物だ。
それに、
「どうせ俺の事キモイとか思ってんだろ?」
こいつと初めて会った瞬間、俺はさぞ気持ち悪い笑顔を浮かべただろう。
鏡見なくても分かる。だって推し鯖目の前にしてみろ?
誰でもキメー顔になるから。
「え!?なんでよ!?姫はマーちゃんのことが」
「うるせー近付くな!!」
「さっきまでの嬉しい顔はどうしちゃったの!?ねぇ!!」
確かに刑部姫が来てくれたのはすごく嬉しい。
けどな、誰だおめー。
刑部姫のコスプレした何者だよ。
俺を助けに来た?都合のいいこと並べて自分が助かりたいだけなんじゃねーの?
と、俺は女性不信なのでこいつの心の内を疑いまくる。
「気持ち悪いとかそんなこと思ってないよ!それにマーちゃんは姫のマスターだってさっきも言ったでしょ?」
「うるせーバーカ!なーにが姫のマスターじゃボケ!!女ってのはどうも信用出来ねーんだよ!それに申し訳ないっすねー!桐○漣とか菅田○暉みたいなイケメンじゃなくて!」
(なんでその2人なんだろう…?)
ついさっきまでわーいやったー刑部姫だーなんて喜んでた自分をぶん殴ってやりたいね。
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