第128話
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「こ、これは……」
「既にオルディスでの戦端が開かれたようだな………やれやれ。できれば戦端が開かれる前にシェラザード達と合流したかったが、一足遅かったようだな。」
一方その頃、”とある郵送会社”が保有している飛行艇のブリッジからオルディス近郊で繰り広げられているヴァイスラント新生軍とエレボニア帝国軍の戦いを見ていた二人の遊撃士――――――誰もが振り返る美貌の容姿の娘は驚きの表情で”戦場”を見つめ、東方風の服装を身に纏った大柄な男性は真剣な表情で呟いた後疲れた表情で溜息を吐いた。
「見た感じ双方共に軍用飛行艇を使った空中戦は繰り広げていないようだけど、さすがに山猫号二号機のスペックだと、戦場の上空を突っ切てオルディスに突入してオルディスの空港に着陸するなんて無茶な事はできないよ。戦場の上空を突っ切るなんて事をしたら、間違いなく双方の軍に”不審船”扱いされて地上から戦車で狙われるだろうし、オルディス空港に着陸できるスペースがあるかどうかもわからないし。」
その時操縦席に座っているバイザーをしている娘――――――運送会社”カプア特急便”の”支社長”を務めているジョゼット・カプアは疲れた表情で二人の遊撃士に忠告した。
「ハハ、”遊撃士”の俺達が”民間人”でもあるお前さん達にそんな危険な事をしてもらおうなんて露程も考えちゃいないさ。ここまで送ってくれた事に十分感謝している。」
ジョゼットの忠告に対して大柄な男性は苦笑しながら答えた。
「これからどうするんですか?あの様子ですと、私達を地上に降ろしてもらった後”戦場”となっている街道からオルディスに潜入するなんて事は幾ら何でも無謀ですし、それ以前に”紅き翼”の方々が既にオルディスに潜入しているかどうかも不明ですから、今の状況でオルディスに潜入することは止めた方がいいと思うのですが……」
「そうだな………せめて、皇子達――――――”紅き翼”の関係者と連絡が取れればいいんだが……」
娘にこれからの方針を訊ねられた男性が考え込んでいたその時
「フフ、それならその連絡役、私が務めた方がよさそうね。」
「え――――――」
突如女性の声が飛行艇内に響き渡り、聞き覚えのない声を聞いた娘が呆けた声を出すと鈴の音が響き渡ると共にルシオラが転移術でその場に現れた!
「なっ!?いきなり目の前に人が……!?」
「お前さんは………ハハ、俺よりも先にシェラザードに無事な姿を見せた方がいいんじゃないか?」
「フフ、シェラザードには既に会っているわ。」
ルシオラの登場に娘が驚いている中ルシオラに見覚えがある男性は目を丸くした後苦笑しながらルシオラに指摘し、指摘されたルシオラは静かな笑みを浮かべて答えた。
「へ……?その女の
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