第128話
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「つ、強すぎる………」
「うああああああっ!?少佐……申し訳……ございませ………」
トワ達が行動を開始したその頃、地下水路で迎撃態勢を取っていた鉄道憲兵隊達を電光石火の早さで殲滅したリィン達は城館の出入口でも迎撃態勢を取っていた鉄道憲兵隊達も凄まじい早さで次々と討ち取り、最後はリィン、エーデルガルト、ディミトリ、クロードがそれぞれのクラフトを放って止めを刺した。
「戦闘終了。ステラ、フォルデ先輩。味方の被害状況はどうなっていますか?」
「何人か軽傷は負いましたが既に治療済みで、死傷者・重傷者共になしです。」
「こっちも問題なしだ。」
太刀に付着した血を一振りで振るい落として鞘に収めたリィンはステラとフォルデに状況を訊ね、訊ねられた二人はそれぞれ報告した。
「わかりました。ミュゼ、あの階段の先がカイエン公爵の城館内でいいんだよな?」
「はい。城館全体の位置で言えば右翼の最奥に出て、そのまま道なりに進めば正面ロビーに出ますわ。」
リィンの質問にミュゼが答え終えるとデュバリィがリィンに声をかけた。
「シュバルツァー。打ち合わせ通り、私とエリゼは”紅き翼”に対する”第一陣”としてこの辺りで迎撃しますわ。」
「そうか…………ルシエルも言っていたように、二人はあくまで”第一陣”だ。幾ら二人が相当な使い手とはいえ、多勢に無勢だから、何が何でもアリサ達全員を後ろに通さない為の無茶な戦いだけはしないでくれ。」
「はい……!兄様もどうかご武運を。」
「貴方こそ幾ら相手が”光の剣匠”とはいえ、無茶な戦いをしてエリスに心配させるような事をするんじゃないですよ!」
リィンの言葉にエリゼは頷き、デュバリィはリィンに激励の言葉を送った。そしてエリゼとデュバリィはその場に残り、リィン達は城館への侵入を開始した。
AM10:15―――――
〜カレイジャス〜
「……く……ここ……は……?」
「!お目覚めになられたのですね、ライサンダー卿!」
一方その頃、カレイジャスの一室のベッドで眠り続けていたトマスは目覚め、トマスの看病をしていたロジーヌはトマスの目覚めに気づくと血相を変えてトマスに声をかけた。
「ロジーヌ君……どうやら私は聖痕の使い過ぎによる疲労でしばらく意識を失っていたようですね……まずはあれからどうなったのか、教えて頂きますか?」
ベッドから起き上がったトマスはすぐに自分の状況を悟ると現状を把握する為にロジーヌに問いかけ
「はい。まず作戦の成否についてですが――――――」
問いかけられたロジーヌはトマスに今までの事を説明した。
「そうですか………”守護騎士”としての権限
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