第128話
[7/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ある”魔神”は”彼女”に限られてくるな……」
「ベルフェゴール………」
「それとレーヴェの野郎も見当たらねぇことからして、もしかしたらあの野郎だけ俺達を阻む為か”光の剣匠”対策に城館を攻めるシュバルツァー達の部隊に組み込まれているかもしれねぇぞ。」
シャロンの指摘に頷いたオリヴァルト皇子は真剣な表情で地上で迎撃部隊の指揮を取っているプリネやその傍で戦っているアムドシアスに視線を向けて呟き、重々しい様子を纏って呟いたミュラーの言葉に続くようにアリサは複雑そうな表情でベルフェゴールを思い浮かべると同時にその名を口にし、アガットは厳しい表情である推測を口にした。
「ハッ、確かにあの痴女は戦闘になれば相当ヤベェ女だが、連合もそうだがシュバルツァー達はオレ達を殺すつもりはないから、シュバルツァーを”ご主人様”呼ばわりしているあの女も”本気”でオレ達を殺しにかかってくる事はない上、オレ達の事を”虫けら”のように弱い連中だと高をくくっているんだから、その油断をついてあの痴女に吠え面をかかせてやればいいだけじゃねぇか。」
「ア、アハハ……言っている事は間違っていないけど、それでも”魔神”という種族はここにいる全員で挑んでも正直勝率が低い相手だから、慢心はしない方がいいよ?」
「それに可能性としては低いけど、レジーニア達のようにあたし達が知らない間に灰色の騎士やその仲間達が新たに契約した異種族が阻んでくる可能性も考えられるから、ルーレの時以上の厳しい戦いになるでしょうね。」
鼻を鳴らして呟いたアッシュの言葉にアネラスは苦笑しながら指摘し、シェラザードは真剣な表情で推測した。
「―――――トワ会長、”トールズ義勇隊”の集合並びに点呼、完了しました!いつでも、行動可能です!」
するとその時一部の”トールズ士官学院”の生徒達、マカロフ教官とメアリー教官、更にセレスタンとアリサの友人にして同じ部活仲間であるフェリスの実家に仕えているメイド――――――サリファを率いたパトリックがトワに声をかけた。
「了解!――――――まずわたし達が先行するから、パトリック君達はわたし達の先行から5分後にみんなの足並みを揃えて後を追ってきて!皇妃殿下と知事閣下……そして子爵閣下を救うために迅速かつ着実に作戦を遂行するよ!
「おおっ!!」
そしてトワはその場にいる全員に号令をかけた後アリサ達と共に地下水路へと潜入し始めた。
〜海都地下水路・カイエン公爵家城館非常出入口〜
「四の型―――――紅葉切り!!」
「アルゼイド流―――――洸牙絶咬!!
「轟け――――――雷牙轟閃!!」
「雷を喰らいやがれ――――――迅雷!!」
「ぐあああああ……っ!?」
「ガフッ!?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ