第128話
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トル”すらも一撃で制圧するとか、情報局の情報よりも凄すぎるんだけど……」
「得物が最上級クラスの古代遺物レベルってのもあるでしょうけど、エヴリーヌの”矢”は普通の”矢”ではなく、エヴリーヌ自身に秘められている莫大な霊力のほんの一部を”矢”として具現化して放っているから、あんなとんでもない威力があるんだと思うわ。」
「その”ほんの一部の霊力”だけで、近代兵器すらも圧倒するとは、殿下達が仰っていた通り”魔神”という種族は我々”人間”からすればあまりにも圧倒的かつ理不尽な存在のようだな……」
「はい……実際エヴリーヌさんはゼムリアストーン製の武装ですらも通じないという聖獣の足を破壊していましたから、エヴリーヌさんがその気になれば聖獣すらも滅する事ができるかもしれませんね……」
エヴリーヌ達の様子を見たアリサは思わず信じられない表情で声を上げ、ミリアムは疲れた表情で呟き、セリーヌは目を細めて推測を口にし、ラウラとエマは重々しい様子を纏って呟いた。
「第一それを言ったらベアトリースもそうだが周りの異種族達も”魔神”とやらじゃないのに近接戦で、それも生身で機甲兵を次々と操縦者ごと葬るという非常識過ぎる事をしているぞ……」
「フン、”黒の騎神”を生身で圧倒したリウイ陛下達という”実例”もあるのだから、連合の関係者が見せる”非常識な強さ”等今更だろう。」
疲れた表情で呟いたマキアスの言葉に続くようにユーシスは鼻を鳴らして呟いた。
「それよりもエヴリーヌ達と一緒に空で戦っている周りの連中も見た所ベアトリースやベルフェゴールと同じ種族の異種族である上ベアトリースの指示で戦っている様子から察するに、あの連中もルシエル達のようにベアトリースと一緒にこの世界に現れて、ベアトリースがリィンに従うようになったから、灰獅子隊の指揮下に入ったのかもしれないわね……」
「しかも天使連中と同じように女ばかりとか、あのシスコンリア充剣士の女運はマジでどうなってんだよ……」
厳しい表情を浮かべてベアトリース達と共に戦っている飛天魔や高位の睡魔達に視線を向けたサラの言葉に続くようにクロウは疲れた表情で呟いた。
「エヴリーヌ様達に蹂躙されている正規軍の方々にはお気の毒ですが……逆に考えればこれでリィン様達がわたくし達を阻ませると思われるメンバーもかなり限られてくるかと。」
「そうだね……どうやら地上の迎撃部隊はプリネ皇女が全体の指揮を取っているようだし、彼女の傍でも彼女の”使い魔”の一人にして”魔神”でもあるアムドシアスも一緒に戦っている様子からして、少なくてもリィン君達が保有している”魔神”メンバーの内エヴリーヌ君とアムドシアスは私達を阻まない事が確定したね。」
「そうなると、俺達を阻む可能性が
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