第二章
[8]前話
「常に接していれば」
「それで、ですね」
「こうしてです」
「懐いてくれますか」
「はい、ただ熊は力が強く爪も牙もあるので」
ケーシーはこのことも述べた。
「注意しないとです」
「怪我では済まないですね」
「私もこのことには注意しています」
「実際その子達も大きいですしね」
「少し油断すると危ないです」
事実怪我で済まないというのだ。
「そのことは私も注意しています、ですが」
「それでもですね」
「よく懐いてくれていることは事実です、種族は違いますが」
それでもというのだ。
「今の私達はこうしてす」
「友人にですね」
「なれました、どんな生きものも最初から愛情を以て接していけば」
そうすればというのだ。
「絆を築けます」
「そうなりますね」
「そうです、そしてこれからも」
ケーシーは笑顔でスタッフにこうも話した。
「私は彼等とです」
「共にいますか」
「そうします、この子達はグリズリーベアの保護施設に入りますね」
「そのことが決まりました」
「私も結婚しますが」
「お互いそうなってもですね」
「それからもです」
是非にというのだった。
「会って」
「一緒にですね」
「います、私達は友達になりましたから」
「だからですね」
「これからも一緒です。ではこれから川に行って」
そしてというのだ。
「釣りに行ってきます」
「一人と二匹で」
「そうしてきます、では行こう」
「ガウ」
「ガウガウ」
二匹も嬉しそうに応えた、そしてだった。
ケーシーは二匹と共に釣りに行き楽しんだ、暫くして彼は結婚し熊達もセンターに入った。だが彼は時間があればセンターに行き熊達と一緒の時間を過ごした。熊達も彼が来ると喜び彼と共にいた。アメリカにある話である。
グリズリーは家族 完
2021・5・16
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