第十一話 テスト勉強その十二
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がありません」
やはりこう言うのだった。
「ですから」
「出てもいいね」
「いていいとはとても」
思えないというのだ。真人にしてもだ、
「マイナスにはなろうとも」
「プラスにはならないね。僕にとっては」
「あの家にいれば誰でもです」
そうだというのだ。プラスにならないというのだ。
「碌なことにならないです」
「そうだね。それじゃあ」
「頑張って下さいね」
家を出られる様になる為にだ。勉強をだというのだ。
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