第五話 入学間近その四
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「今もね」
「牛乳かお茶ね」
「そうよ。それで健康になってね」
「背が高くなって」
「胸も大きくなるから。というか」
母はここで咲を上から下までまじまじと見てから述べた。
「あんた結構スタイルはいいわよ」
「そうかしら」
「背は普通だけれどね。お肌奇麗だし」
「お肌もなの」
「健康的な生活しているからね。だからその生活をね」
まさにというのだ。
「続けていけばいいわ」
「そうなのね」
「これが煙草吸ったら」
「お肌荒れるの」
「あと背も伸びなくなるから」
「煙草はよくないのね」
「それは絶対に駄目よ。お酒はあまりって言うけれど」
つまり飲むこと自体はある程度はいいというのだ。
「煙草は論外よ」
「身体に凄く悪いから」
「お母さんも吸ってないし」
それにと言うのだった。
「お父さんもでしょ」
「うち吸う人いないわね」
「大人になって吸っても身体に悪いのよ」
このことは変わらないというのだ。
「だから未成年の時は絶対に駄目で」
「大人になってからも吸わない方がいいのね」
「出来るだけね」
「私も煙草が身体に悪いことは聞いてるし」
「一回吸ったら癖になるらしいから」
「最初から吸わないことね」
「そう、煙草はね」
母は娘に対してここで徹底的に教えておこうと思い言うことにした、煙草のことはどうしても気になるからだ。
「恰好いいとかで吸わないことよ」
「恰好いいの?歩き煙草とかポイ捨てとか最低でしょ」
「昔は俳優さんが吸ってるの見て憧れて吸う人もいたのよ」
「そうだったの」
「パイプとか葉巻もね」
こういったものでの喫煙もというのだ。
「あったのよ」
「葉巻って」
「昔はね」
「いや、どれもね」
咲は納豆ご飯を食べつつどうかという顔で母に返した。
「私何がいいのかわからないから」
「恰好いいとも思わないわね」
「何処が?」
本気で疑問符を付けて母に問い返した。
「恰好悪いでしょ」
「歩き煙草とかポイ捨てが」
「ドラえもんでポイ捨てて結構酷いことになった時あったわよ」
最早国民漫画となっている名作漫画の話も出した。
「のび太君の背中に当たったり道具を燃やしたり」
「そうなることもあるのよ、マッチ一本火事の元よ」
「それ事実なのね」
「そうよ、ほんの些細なことから大変なことにもなるし」
「煙草は火だから」
「そこから火事になることも多いのよ」
「身体に凄く悪いだけじゃないのね」
咲も食べながら応えた。
「煙草は」
「そう、寿命を縮めてね」
「しかも火事にもなるから」
「あと吸ってたら食べものもまずくなるそうよ」
「それも悪いわね」
「いいことなんて何もないから」
喫煙、それを行ってもというのだ。
「絶対にしない
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