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イベリス
第五話 入学間近その一

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                第五話  入学間近
 入学まであと二日となった、その中でも咲は春休みの生活を過ごしていた。それで朝起きてモコの散歩に行ってだった。
 それから朝ご飯を食べたがここで母に言った。
「何か自然に十二時になったら眠くなって」
「それで寝てよね」
「ええ、そして朝はね」
 この時になればというのだ。
「自然に目が覚めるわ」
「それでまずモコのお散歩行ってるわね」
「何か私って」
 咲はさらに言った。
「夏休みでも冬休みでもね」
「それで春休みでもよね」
「普通に夜は寝て」
 そしてというのだ。
「朝起きるわね」
「それがいいのよ、やっぱりね」
「夜寝て朝起きるね」
「それでお昼もね」
 この時もというのだ。
「ちゃんとね」
「起きていることね」
「そう、夜起きて朝寝るとかね」
 そうした生活はとだ、母は朝食の納豆ご飯を食べつつ言った、他には昨日の夜の茸の味噌汁の残りに漬けものがある。
「人間はね」
「そうした生活はよくないのね」
「ええ、そうよ」
「夜行性じゃないのね」
「そういうことよ」
「だから私もなの」
「そうした生活が身に着いていて」
 それでというのだ。
「いいのよ」
「そうなのね」
「だからね」
「これからもなのね」
「そうした生活をして」
 そしてというのだ。
「やっていくといいわ」
「お休みの時でも」
「そうよ。ただ咲はこれまで夏休みとかでも塾行ってたでしょ」
「あと習いごともしてたし」
「書道とかね」
「書道は今はしてないけれど」
 こちらは小学生までだった。
「何だかんだで部活もね」
「してたでしょ」
「中学の美術部夏休みもあったし」
「冬休みもでしょ」
「普通にあって」
 それでというのだ。
「学校にも行ってたし」
「そうでしょ、だからね」 
「夜寝て朝起きる習慣が身に着いたのね」
「そうだと思うわ」
「そうなのね」
「そう、そしてそれがね」
 その夜寝て朝起きるそれがというのだ。
「いいのよ」
「人間にとっては」
「そうよ、だからその生活は守ってね」
「わかったわ」
 食べながら母に答えた。
「そうするわ」
「それが本当にね」
「人間にはいいのね」
「身体もね」
「そうなのね」
「だからこれからもね」
 母は咲にさらに言った。
「お休みの時にもね」
「夜寝て朝起きる」
「その生活をしていってね」
「わかったわ」 
 咲は母のその言葉に答えた。
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