第二幕その三
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「本当に」
「これがなのよ」
「オズの国の列車なんですね」
「そうなの、景色を全て観られてね」
三百六十度それも球形に観られてです。
「心ゆくまで楽しめるのよ」
「そうなんですね」
「ええ、それとね」
「それと?」
「この列車は本当に速いから」
だからだというのです。
「あっという間にね」
「着いてしまうんですね」
「オズの国は大陸だけれど」
それでもというのです。
「端から端までね」
「あっという間ですか」
「外の世界の日本には新幹線という物凄く速い列車があるというけれど」
「新幹線よりもですか」
「速いのよ」
「そうなんですね」
「ええ、だからね」
それでというのです。
「ジンジャー将軍のお家にもね」
「すぐに着きますか」
「夕方にはね」
その時にはというのです。
「着くわよ」
「それは速いですね」
「だから晩ご飯はね」
そちらはといいますと。
「駅に着いてね」
「そうしてですか」
「駅から出てね」
「食べるんですね」
「そうしましょう」
こう言うのでした。
「そうしましょう」
「わかりました」
「それと」
さらに言うドロシーでした。
「夜に訪問することはよくないから」
「ジンジャー将軍のお家に行くことはですか」
「明日の朝にしましょう」
その時にというのです。
「そうしましょう」
「明日ですね」
「将軍のお家の近くの駅だけれどね」
「歩いて行けますね」
「そう、けれどね」
「訪問は明日の朝ですか」
「丁度駅の近くに街があって」
それでというのです。
「そこにホテルもあるから」
「じゃあ今日はホテルで泊まるんですね」
「そうしましょう、ただテントもあるから」
そちらの用意もあるというのです。
「何ならね」
「テントで休むこともですね」
「出来るわよ」
ドロシーはこのこともお話しました。
「だからどちらも出来るわ」
「そうなんですね」
「だから」
それでというのです。
「好きな楽しみ方をしましょう」
「駅に着いた時に決めるんですね」
「そうしましょう」
こうお話してでした。
皆は今は列車の旅を楽しみました、列車は本当に風の様に素早く線路の上を走ってです。夕方にはでした。
ギリキンからジンジャー将軍のお家のあるマンチキンに着きました、その間景色は黄色から緑色になってです。
青色になりました、これまであっという間で。
五人は驚いてそうして言いました。
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