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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR6戦天使リアンシェルト〜Snow thaw〜
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きゃぅぅ・・・!」

放電する衝撃波にリアンシェルトが体勢を崩し、そんなあの子の背後にクルックスが回り込んだ。

「晶槍・穿突!」

“戊ノ鑓”を床に突き刺し、リアンシェルトの周囲の床から水晶の六角錘柱を8本と突き出させ、あの子を穿とうと迫る。

「ぅく、この程度で・・・! 氷刃舞う砕嵐(テュエッラ・クスィフォス)!」

リアンシェルトの足元より無数の氷の花弁が舞い上がり、その攻撃によって水晶柱が一斉に砕かれる。

「アイリ! ミカエル用意!」

『ヤヴォール!』

――崇め讃えよ汝の其の御名を(コード・ミカエル)――

アイリが操作する蒼翼22枚と、俺の背中に展開されている蒼翼22枚を切り離し、計44枚の蒼翼の先端を花弁に覆われたリアンシェルトへと向けた。

――召喚・雪皇鯨(ペークシス・パライナ)――

「お父さん!」「父上!」

氷月とクリストに呼ばれると同時、氷で出来た全長500mサイズの鯨が9頭と出現した。5頭が地上に向かって突進し始め、残り4頭がこちらへ向かって大口を開けて突っ込んで来た。

「お父さんは攻撃に専念を!」

「ここは私と氷月で止めましょう!」

「任せた! アイリ!」

『ヤー! ジャッジメント!』

最初にアイリの蒼翼から22発の砲撃が発射される。アイリのミカエルは、花弁が薄くなってその体を視認できるようになり始めたリアンシェルトへ真っ直ぐ進む。

――天花護盾(クリュスタッロス・アントス)――

最初の22発はシールドに防がれたが、破砕音と共に氷の破片を散らせた。シールドが薄くなったのを見計らって俺は別角度から「ジャッジメント!」と号令をかけ、ミカエル22発を発射。

「ハガルイズ!」

――拒絶し反射するのは煌く鏡面(アダナクラスィ・エネルゲイア)――

その掛け声に呼び出されたのは、円鏡型の神器・“零鏡ハガルイズ”。鏡面からスノーホワイトに輝く円形の魔力バリアが発生し、俺のミカエルを全て反射して防いだ。無差別に跳ね返された砲撃は掠ることなく遠方へと消え去った。

「『まだまだ!』」

俺に迫る鯨の迎撃を氷月とクリストに任せ、アイリと2人で蒼翼を操作。シールドやリフレクターで防がれない位置を模索しつつリアンシェルトへ砲撃を連射した。

(最後の切り札を切る前に、少しでも多く・・・!)

リアンシェルトを削ってみせる。そして必ず勝つ。その果てに待つのは、最後の“エグリゴリ”・ガーデンベルグの居場所。そして、4thテスタメント・ルシリオンの終末への道だ。

「この程度で、私を抑えきれると思わないでください・・・!」

――真技――

無間景氷河界(コキュートス・エオニオティタ)

リアンシェルト
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