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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR6戦天使リアンシェルト〜Snow thaw〜
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つ。同盟軍の制服とも言えるハイネック・前後の裾が燕尾の黒い(色は個人で違う)長衣、ロングコートを着て、彼女独自の黒のハーフパンツ姿。雷撃系最強のプリメーラ。
「見たところ魔力量が凄まじいですね。とはいえ、各隊長が集まった上、父上も一緒なのであれば勝てる戦です。気合を入れましょう。ヴァルキリー第8隊ゲイルスケルグ隊隊長クリスト、出撃する」
ポニーテールにしたガーネットの長髪、切れ長なブラウンの瞳。白の長衣にスラックス姿。両腕にバックラーと剣の付いた籠手――ランタン・シールド型の神器・“アヴァリティア”を装着した、闇黒系最強にして最硬の防性術式を有するクリスト。
第一陣は“ヴァルキリー”の隊長陣との共闘だ。これでリアンシェルトの魔力を少しでも削る。どれだけ膨大な魔力があろうとも無尽蔵じゃない。あの子にドーピングのような回復する術が無い以上は必ず限界があるはずだ。
「確かにこれは私もさすがに骨が折れそうです。ただ、アンスールを召喚しなかったことだけは後悔させましょう、神器王!」
――
天壌に靡くは輝ける氷幕
(
アヴレァ・ピュッロン
)
――
無数の氷で出来た薔薇の花弁が幾枚ものカーテン状として展開され、俺たちとリアンシェルトを隔てた。下手に時間を与えて創世結界を発動されでもしたら厄介だ。
「エンゲージ!」
「「「「「「「了解!」」」」」」
俺がカーテンを越えるために宙へ上がると、アイリが操作してくれているミカエルも追従。
「護衛はお任せを! 」
「私たちが父上を護りますゆえ」
氷結系の頂点にして対氷雪系でもある氷月、それにクリストが俺に付いてくれた。おそらくとしか言えないが、リアンシェルトの攻撃の大半を防いでくれるだろう。
「ティーナ!」
――
捻じ伏せる破壊角
(
ブレイク・スティンガー
)
――
「ういす!!」
――
火葬砲拳
(
フレイム・カノン
)
――
両籠手の“シルカルデ”より魔力矢を連射し、カーテンに射ち込んだ鏃を爆破したレンマーツォ。その爆発によってカーテンに穴が開き、そこに通すように炎を纏わせた拳を突き出して火炎砲を放ったティーナ。ティーナの火炎砲がリアンシェルトを直接狙う。
「っ! くっ・・・!」
迫る火炎砲に対して防御ではなく回避行動を取ったリアンシェルト。そこにレンマーツォの鏃弾幕。リアンシェルトはさらに回避行動を取ったが・・・
――疾閃雷翔駆――
プリムが目にも映らない超高速移動で接近していた。雷撃を纏った右脚による薙ぎ払うような蹴り技、「蹴破斬雷舞!」を、リアンシェルトは「クリュスタッロス・アントス!」と雪の結晶の形をしたシールドで防御。しかしプリメーラが振り払った脚の軌道に沿って雷撃が残り、雷鳴と同時に炸裂してシールドを破砕。
「
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